診療所計画めぐり“対立” 深沢氏と長嶋町長―松崎町議会

下田版 2019年06月07日

傍聴人に自身の考えを訴える深沢氏(右)とその様子を見つめる長嶋町長(手前左)=松崎町役場
傍聴人に自身の考えを訴える深沢氏(右)とその様子を見つめる長嶋町長(手前左)=松崎町役場

 ■一般質問で

 松崎町議会6月定例会最終日の6日、深沢守氏が一般質問を行い、診療所計画について長嶋精一町長らに町の考えや基本方針を聞いた。

 診療所計画は町が旧岩科幼稚園舎を活用し、医師(管理者)を公募するとしている。3月議会で議員から中川地区に建設という選択肢が提案され、当初予算から実施設計業務委託費1200万円が修正削除された。

 深沢氏は岩科に開設する意味について質問。長嶋町長は「津波浸水域外で、遊休施設の活用が図れる。現在進めている山口雲見線等の整備が進めば大災害時には三浦地区の救護体制も確保できる」と答えた。

 また深沢氏は先に開かれた議会全員協議会で、「6月28日に臨時議会を開いて診療所をつくることを決めてほしい。中川地区には(診療所は)やらない」と町側が発言したことを明らかにした。「当局との話し合いはほぼしていない段階でなぜ議決を迫るのか」と質問。高木和彦統括課長は「2018年度の地区懇談会や、議会で延べ5人の一般質問で町は岩科に診療所をつくりたいと述べてきた。総合計画でも明記している。総合計画の骨子の中でも議員にも説明している」とした。

 深沢氏は「3月の議会では場所は決まっていないと明確に答弁している」と再質問。高木課長は「総合計画の中で『岩科地区を予定』とし、3月の議会前には誰も反対しなかった」と双方の主張は平行線をたどった。

 町は全協において総合計画に定めた岩科に建設することを第一にしている。この時に深沢氏の明かした内容の発言をしたという。

 この他、一般会計補正予算など11議案を審議し、原案通り承認した。

 ■「反問権」行使で過熱 「こんな議会あるか」と中断―一般質問

 深沢氏の一般質問の中で長嶋町長は議長に「反問権」の行使を求め、深沢氏へ議員としての考え方や実績をただすなど、深沢氏に「反論」。長嶋町長、深沢氏ともに傍聴人に自身の考えを訴える場面もあり、途中で土屋清武氏が議長に「休憩を。これは一般質問ではない」と中断を求める事態となった。

 土屋氏は休憩中、「みっともない。このような一般質問、議会があるか」「反論権が許可されたのではない。反問権と反論権をはっきりしろ」と語気を強め、両者をたしなめた。休憩は1分ほどのわずかな時間だったが傍聴席からも「ここは議場だ」「こんな議会はみっともない」との声が聞かれた。

 傍聴に訪れていた60代の女性は「両者が言いたいことも分かるが、感情的すぎる。議場に立つならば町長、議員という立場に見合った振る舞いをしてもらわないと、町民が困るだけ」とあきれた様子だった。

 【写説】傍聴人に自身の考えを訴える深沢氏(右)とその様子を見つめる長嶋町長(手前左)=松崎町役場

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