かこさん絵本展で鈴木まもるさん(下田)合作展示―藤枝

下田版 2019年06月04日

かこさんが描いた下絵などを示す鈴木さん
かこさんが描いた下絵などを示す鈴木さん

 ■来月、創作秘話講演「自然への優しさ感じて」

 藤枝市若王子の藤枝市郷土博物館・文学館で開催中の「かこさとし絵本展」に、下田市加増野の絵本作家・鈴木まもるさんとのコラボ作品「みずとはなんじゃ?」が展示されている。昨年5月に92歳で亡くなったかこさんの遺志を継ぎ、鈴木さんが完成させた。

 かこさんは「だるまちゃん」や「からすのパンやさん」シリーズなどで知られる絵本作家。東京大工学部卒の工学博士でもあり、専門知識を生かし自然への思いやりを込めた「海」「地球」などの環境絵本も多数著している。

 「みずとはなんじゃ?」も、そんな環境絵本の一つ。日常生活で当たり前に存在する「水」の大切さを、分かりやすい解説とぬくもりある絵で教えてくれる作品。入浴や洗濯など身近な利用から、生命や地球環境の維持に必要不可欠なものであることを伝え「うみや かわを よごさないようにしましょう」と悟す。

 かこさんは原稿と下絵を描いたものの、体調が悪化、目もほとんど見えなくなり、昨年3月、鈴木さんに絵を依頼した。

 2人で打ち合わせを重ねる中、幼児にも理解できるよう「液体」や「固体」など専門的な言葉を避けることなどを確認。ラフ画が完成した直後に訃報が入り、11月に絵本が完成した。

 この様子は、NHKの番組「プロフェッショナル仕事の流儀」でも紹介された。

 絵本展では、表紙から裏表紙まで原画19枚全点に加え、かこさんの原稿や下絵を展示している。7月14日に鈴木さんが講演し、最後の絵本完成までの創作秘話を語る。

 鈴木さんは「かこ先生の自然に対する優しい気持ちを感じてもらえれば」と話している。

 同展は7月28日まで。月曜日は休館(7月15日は開館、16日に休館)。大人400円、中学生以下無料。問い合わせは同館〈電054(645)1100〉。

 【写説】かこさんが描いた下絵などを示す鈴木さん

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