ペリー日本遠征伝える英国の新聞 下田「平野屋」が展示

下田版 2019年05月15日

ペリー艦隊の日本遠征を伝える英国の新聞と解説を手にする佐野さん(左)と鈴木さん=下田市三丁目の「平野屋」
ペリー艦隊の日本遠征を伝える英国の新聞と解説を手にする佐野さん(左)と鈴木さん=下田市三丁目の「平野屋」

 ■佐野さん五丁目 コピー寄贈

 下田市の一大イベント「第80回黒船祭」(5月17~19日)が近づく中、下田市三丁目のカフェレストラン「平野屋」(鈴木なか枝さん経営)に、ペリー艦隊の日本遠征を伝える英国の新聞(コピー)が解説とともに展示され、来店客の注目を集めている。平野屋は、開港に伴い外国船の乗組員に薪や食料などを提供した「欠乏所(けつぼうしょ)」があった“黒船”ゆかりの場所の一つ。

 新聞は、ペリー艦隊が最初に遠征した1853年5月7日号の「イラストレイティッド・ロンドンニュース」。ペリーの肖像と旗艦ミシシッピ号の挿絵を載せ、遠征の目的、ペリーの経歴、人物像などを紹介している。

 同市五丁目に住む佐野隆志さん(90)が1989年、横浜開港130周年「横浜博覧会」会場で販売されていた拡大コピー3枚を購入した。

 今回、このうち1枚を「興味ある方々に当時の様子を知ってもらいたい」と、市民や観光客が集まる平野屋に寄贈した。もう1枚は以前、「米使ペリーの来港に鎖国の扉開かれ…」と、校歌に黒船が歌われている下田小に贈った。

 佐野さんは、稲梓小校長を最後に退職した元英語教師。新聞の全文を翻訳した上、解説を添えた。解説には「こうした大規模なペリー艦隊日本遠征のニュースは、西洋諸国の注目を集め、特にイギリスでは強い関心をよせた」とある。

 また、記事のうち遠征の目的を記した部分には「遠征艦隊の真意は、日本政府や国民の恫喝ではないので、武力行使はしないとしている。しかし、日本人はその海岸に難破した船員を捕らえ牢に入れている。そのため、遠征隊は日本に開国を促し、その蛮行について交渉に応じない場合には、日本に人類愛を教えて開国させる」とあり、日本に対するペリー艦隊の姿勢を垣間みることができる。

 鈴木さんは「当時の情勢を知ることができる貴重な資料。黒船祭を前に、ちょうどよいタイミングでいただいた」と喜んでいる。

 【写説】ペリー艦隊の日本遠征を伝える英国の新聞と解説を手にする佐野さん(左)と鈴木さん=下田市三丁目の「平野屋」

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