閉鎖塩漬け工場を取得 松崎桜葉商会―5月の収穫期稼働へ

下田版 2019年04月07日

松崎桜葉商会が購入した工場=松崎町岩科北側
松崎桜葉商会が購入した工場=松崎町岩科北側

 松崎町岩科北側で桜葉塩漬け工場を運営していた「ティーケーシン」(本社・兵庫県)は3月上旬で同工場を閉鎖、同事業から撤退した。国産桜葉生産量日本一を誇る町の産業に影響を及ぼすと懸念されていたが、町内で葬儀業を営む松崎造花会長の飯野敦さんが代表を務める桜葉の漬元会社「松崎桜葉商会」が工場を買い取り、“継続”させることが分かった。飯野さんは「桜葉は松崎町の第一の産業として発展させ、全国に広めなくてはいけない」と話す。

 飯野さんは産業の発展を目指し、長年桜葉の漬け元業に携わってきた小泉邦夫さんと2018年5月に「松崎桜葉商会」を立ち上げ、小泉さんの自宅工場で営業していた。

 ティーケーシンは16年に町内の工場を買収し、桜葉産業に参入した。町によると、生産量の低下に伴い長期的な採算が見込めないことから撤退を決めたという。

 飯野さんと小泉さんは、今以上に町の産業が低迷することを懸念し、同工場を買い取ることを決めた。工場内の資機材を含めて買い取るため、今年5月の収穫期に合わせ稼働できるという。

 町内には同工場を含め、2社3カ所の塩漬け工場がある。町担当者は「閉鎖による農家への影響は少ないとみていたが、県道沿いにある町内で最も大きな工場。そこが閉鎖となれば産業の衰退の象徴となり、発展を目指す町にとってマイナスになりかねないと不安を抱いていた」と話した。

 桜葉産業の改善に向け、飯野さんは「生産量を増やし、良質で健全な商品を全国に発信することで地場産業の振興を図る」、小泉さんは「最盛期の桜葉産業を復活させることも不可能ではないと考える」と話した。

 【写説】松崎桜葉商会が購入した工場=松崎町岩科北側

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