「伊豆仏像めぐり」開幕 DC記念特別展―下田・上原美術館

下田版 2019年04月07日

伊豆各市町の選りすぐり「の仏像を展示した特別展=下田市宇土金の上原美術館
伊豆各市町の選りすぐり「の仏像を展示した特別展=下田市宇土金の上原美術館

 下田市宇土金の上原美術館で6日、仏教館特別展「伊豆半島仏像めぐり」が始まった。伊豆13市町から、それぞれ仏像を1点ずつ選び展示した。静岡デスティネーションキャンペーン(DC)を記念した特別展で、6月30日まで開催する。

 ■13市町の名仏展示

 伊豆の国市・北條寺の「観音菩薩坐像」(県指定文化財)は、鎌倉後期~南北朝時代の作品。片足を踏み下げ、くつろいだ姿と妖艶な姿が印象的な中国・宗~元時代の影響を強く受けた仏像。寺外公開は14年ぶり。

 三島市・光安寺の「地蔵菩薩坐像」(市指定文化財)は、鎌倉時代の等身大の像。牛の鼻緒を引き水田の代かきを手伝い、農家を助けたと伝わり「鼻取り地蔵」の愛称で知られる伝説の仏像。寺外公開は27年ぶり。

 東伊豆町・個人像の「野崎牛助家次像」は、従来知られなかった伊豆東海岸の戦国武士の面影を伝える江戸時代の傑作。南伊豆町・青龍寺の「阿弥陀如来像」は、手石阿弥陀窟の上に建てられ、今は失われたお堂の本尊。

 沼津市・赤野観音堂の「天部立像」は、両腕や右足を失う姿ながら、同館の調査で写実的で力強い作風から鎌倉時代の貴重な仏像と判明。伊豆市・修禅寺の「伝観音菩薩坐像」は、同館の調査で伊豆では作例が知られていなかった院派仏師の作品と判明した。

 仏教館主任学芸員の田島整さんは「伊豆各市町えりすぐりの仏像を一堂に集めた展覧会で、この機会を逃さず、ぜひ鑑賞してほしい」と呼び掛けている。

 近代館では企画展「画家たちの旅―梅原龍三郎、牛島憲之、ルノワールが見た風景―」を同時開催している。

 学芸員による作品解説(毎月第3土曜日午前11時~、午後2時~)とミニ講座(4月22、5月26、6月2日の午後1時半~、要予約)も行われる。

 午前9時~午後5時。入館料は大人千円、学生500円、高校生以下無料。問い合わせは同館〈電0558(28)1228〉へ。

 【写説】伊豆各市町の選りすぐり「の仏像を展示した特別展=下田市宇土金の上原美術館

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