防災へ 対応考える 地域・大学連携講座 専門家4人が講義―下田

下田版 2019年02月03日

「地震と防災」を講義する県立大グローバル地域センターの楠城さん=下田市の県下田総合庁舎
「地震と防災」を講義する県立大グローバル地域センターの楠城さん=下田市の県下田総合庁舎

 ■伊豆の自然、地震・火山など

 ふじのくに地域・大学コンソーシアム大学連携講座「静岡で知っておきたい地震と火山と防災」が2日、下田市の県下田総合庁舎で開かれた。地域の自主防災会を中心に約60人が参加。4人の専門家が講師を務め、伊豆半島の自然と地震・火山を学び、災害を防ぐ対応を考えた。

 静岡県立大グローバル地域センターの地震予知部門統括・特任准教授楠城一嘉さんは「地震の基礎を学び防災を考える」を演題に講義した。確度の高い地震予知は難しいが、観測網の充実でさまざまな異常を捉えられるようになってきたとし「異常な現象の評価に基づく防災対策が必要」と強調した。

 東海大海洋研究所の地震予知・火山津波研究部特任准教授織原義明さんは、南海トラフ関連情報が発表された場合、事前避難の判断は自治体や自主防災会などに委ねられることから「事前避難の空振りや事前避難解除後の地震発生などリスクを洗い出し、それを受け入れる社会的な合意形成が必要」と指摘した。

 岩手県宮古市の上村町内自主防災会会長を務め、東日本大震災を風化させないために語り部活動をしている菅野和夫さんは、実体験に基づくさまざまな教訓を話した。津波については、下田湾の地形が津波を大きくする可能性を指摘した上で(1)想定を信じるな(2)最善を尽くせ(3)率先避難者たれ―と津波避難3原則を示した。

 静岡大防災総合センター副センター長・教授の小山真人さんは「ジオパークと防災」を演題に講義した。風景の読み解き方や火山の恵みなどを解説した上で、「自然災害と恵みは表裏一体。防災と観光は相容れない面があるが、ジオパークは楽しみながら知らず知らずのうちに災害に強い地域社会をつくる防災の理想郷」とアピールした。

 【写説】「地震と防災」を講義する県立大グローバル地域センターの楠城さん=下田市の県下田総合庁舎

各地の最新の写真
伊東
うろこに花火、果物 荻幼にこいのぼり“泳ぐ”―伊東
下田
ドリアンテス・パルメリー本格開花 東伊豆・バナナワニ園
中伊豆
移住者向けに生活マップ 伊豆の国市、公共交通、買い物情報掲載
熱海
地域交通安全活動推進委員 再任5人に委嘱状―熱海署

最新写真特集