「仁科よいとこ節」を復活 2シニアクラブ―西伊豆

下田版 2018年07月04日

児童に踊りを教える両クラブの会員=西伊豆町立仁科小
児童に踊りを教える両クラブの会員=西伊豆町立仁科小

 ■地元小に指導、継承 5月運動会で会員と披露 「伝統、次世代に」

 西伊豆町仁科のシニアクラブ「むつみクラブ」と「ことぶきクラブ」が地域伝統の踊り「仁科よいとこ節」を復活させ、継承活動に取り組んでいる。交流のある町立仁科小児童と教員に教え、長く伝えられることを願っている。

 「仁科よいとこ節」は1927年ごろに作詞、作曲されたといわれている。当時の仁科村の開業医・藤野天城さんが作詞し、作曲は音楽評論家でちゃっきり節を作曲した町田嘉章さんが担当した。その後、踊りに振りを付け、祝い事などで歌い、踊ったという。近年では一部住民に伝わるだけとなっていた。仁科地域の良いところを歌詞にした歌は36番まであるとされるが、資料として残っているのは10番までとなっている。

 10年ほど前、むつみクラブの定例会で歌ったことをきっかけに元校長で、むつみクラブ顧問、ことぶきクラブ代表の三矢進さん(85)が中心となり復活に向けて力を入れ始めた。会員たちと協力し、住民から曲を録音したテープを譲り受け、踊りを覚えている人を探し、練習を繰り返し復活させた。

 継承のため、仁科小の高橋美智子校長に相談し、今年4月から同校児童に仁科よいとこ節を教え始めた。5月の運動会では保護者らの前で、会員と児童が一緒に披露した。高橋校長は「児童にとっても地域を知る良い機会になる。学校としても地域の伝統を大切にしていきたい」と話した。

 三矢さんは「先人から受け継いだものを次の世代に伝え、長く残していきたい」と語る。全ての歌を探すことに加え、ジオパークやトンボロ現象などを盛り込んだ「新・仁科よいとこ節」を計画している。

 【写説】児童に踊りを教える両クラブの会員=西伊豆町立仁科小

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