3年半ぶり営業再開―下田・白浜の老舗温泉民宿「勝五郎」

下田版 2018年06月06日

3年半ぶりに営業を再開する温泉民宿・勝五郎=下田市白浜
3年半ぶりに営業を再開する温泉民宿・勝五郎=下田市白浜

 ■大阪からUターンの次男夫婦が経営 大幅改装、素泊まり基本 共用スペース、高齢者らに提供 「地域の集いの場に」 

 一度閉館した下田市白浜の老舗温泉民宿「勝五郎」が6日、約3年半ぶりに営業を再開する。経営するのは大阪府からUターンした同民宿の次男土屋尊司さん(35)と昌代さん(34)夫婦。一部スペースを高齢者や子育て世代、地域の人の集いの場などとして提供する予定で、二人は「誰でも気軽に立ち寄り利用できる民宿を目指しながら、地域も元気にしたい」と笑顔で語った。

 同民宿は1964年創業。白浜大浜の海と波の音を楽しむことができ、常連にも恵まれたが経営者の祖母が高齢となり、父の体調不良も重なって2014年11月に閉館した。

 土屋さん夫婦が再開を決めたのは16年の夏ごろ。親の反対もあったが「もともと夫婦で自営の仕事を始めたいという夢があったし(せっかく建物が残っているのに)もったいない」と17年3月に戻り徐々に準備を開始。古き良さを残しつつ、清潔感とシンプルさにこだわりながら大幅に改装し、再開に至った。

 宿泊は素泊まりが基本で、食事は市内のお勧め店を紹介する。2階に12畳と7・5畳の和室が計三つ。元は宴会場だった1階の21畳のフローリングを、共用スペースとして宿泊者以外にも提供する。

 市内の旅館や民宿の休業、閉館が相次ぐ中、久々の明るい出来事に地元の人からは喜びの声も。近くで働く50代女性は「若い人が戻って来てくれるのはうれしい。地域を盛り上げてほしい」と期待を込めて語った。

 【写説】3年半ぶりに営業を再開する温泉民宿・勝五郎=下田市白浜

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