「花咲く秋の飛来、期待」 アサギマダラの聖地に―稲梓の実行委

下田版 2018年05月17日

アサギマダラの聖地を目指し、フジバカマの苗を植栽するプロジェクトのメンバー=下田市相玉の下田セントラルホテル
アサギマダラの聖地を目指し、フジバカマの苗を植栽するプロジェクトのメンバー=下田市相玉の下田セントラルホテル

 ■下田セントラルホテル敷地に フジバカマの苗200株植栽

 下田市が推進する「美しい里山プロジェクト」で、重点地区の稲梓地区実行委員会(井出秀成会長)は16日、相玉の下田セントラルホテル敷地内に、フジバカマの苗約200株を植栽した。フジバカマを好むチョウ「アサギマダラ」の聖地づくりを目指す試みで、花が咲く秋に多くの飛来を期待している。

 作業は、実行委員会内の「アサギマダラの会」のメンバー5人で行った。昨年、市からフジバカマの苗50株を提供してもらい、各メンバーの庭先で増やした。まとまって植栽できる場所を探していたところ、同ホテルが敷地の一角を提供した。

 アサギマダラは数千キロもの距離を移動し、伊豆半島は繁殖地の一つとして知られる。夏から秋にかけて多くの個体が飛来し、時々、移動調査のためマーキングされた個体が発見され、話題を呼んでいる。

 フジバカマは、キク科の多年草。8~10月に淡い紫色や白色の小さな花を傘のようにたくさん咲かせる。花の蜜にはフジバカマのフェロモンの原料になるピロリジジンアルカイドとう成分が含まれていて、このおかげで鳥などに食べられることなく長旅ができるといわれている。

 アサギマダラの会のリーダー土屋茂さん(69)は「セントラルホテルの協力に感謝している。花が咲く秋が待ち遠しい」と期待を寄せ、同ホテルの黒須善朗支配人も「都会では見ることができないアサギマダラを、お客さまにも観察してもらうことができる」と歓迎している。

 【写説】アサギマダラの聖地を目指し、フジバカマの苗を植栽するプロジェクトのメンバー=下田市相玉の下田セントラルホテル

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