ワサビの畳石式栽培、技術継承へ研修会 賀茂農林

下田版 2018年03月13日

石を敷き詰めて畳石式栽培の築田技術を学ぶ参加者(手前右)ら=河津町大鍋
石を敷き詰めて畳石式栽培の築田技術を学ぶ参加者(手前右)ら=河津町大鍋

 ■石洗い敷き詰める 

 県賀茂農林事務所は12日、天城山麓の伝統的なワサビ栽培方法「畳石式」の築田技術の継承を図るため、河津町大鍋の再生ほ場で技術研修会を開いた。賀茂地区の若手生産者20人を含む行政や農業などの関係者約50人が参加した。「静岡水わさびの伝統栽培」が世界農業遺産認定を受け注目されていることもあり、耕作放棄地解消のほか、研究栽培の推進、食育への利用などにつながることが期待される。

 「畳石式」は1890年代ごろに中伊豆地区で開発された栽培方法。地盤を深く掘り下げ、大きな石、小さな石の順に敷き詰めて積層を構築し、表面に砂をのせて作る。石の隙間から常に新鮮な水がワサビの根に供給される仕組みだ。同事務所の管轄地域では、高齢化などもあり畳石式の築田経験のある農家が4割程度まで減少し、技術継承の必要性が高まっていた。

 研修会では、築田技術をもつ地元の建築会社・大塩組の大塩唯吉社長ら5人が講師を務めるなどして協力。参加者はワサビの基本的な栽培方法を学習し、技術指導を受けた後、実際に石を洗い敷き詰める作業に挑戦した。西伊豆町大沢里でワサビ田を営む岡原有志さん(36)は「世界農業遺産認定を受けて注目されるのは良いこと。だがここからどうやって若手を増やし、技術を継承していくかが大切になってくる」と話した。

 【写説】石を敷き詰めて畳石式栽培の築田技術を学ぶ参加者(手前右)ら=河津町大鍋

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