鬼射祭で厄払い 下田、松崎 

下田版 2018年02月12日

今年の厄災を退散させるべく弓矢を構える射手=下田市の落合高根白山神社
今年の厄災を退散させるべく弓矢を構える射手=下田市の落合高根白山神社
夜明けとともに威勢良くみそぎを行うふんどし姿の若衆ら=松崎町の池代川
夜明けとともに威勢良くみそぎを行うふんどし姿の若衆ら=松崎町の池代川

 ■大的射抜く 下田落合高根神社

 下田市落合の落合高根白山神社で11日、市の無形文化財で約500年続く伝統行事「鬼射(おびしゃ)祭」が行われた。役者と呼ばれる2人の射手が、裏側に「鬼」と書かれた大的を射抜いて厄を払い、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を祈願した。

 区民ら50人以上が見守る中、弓太郎(まとめ役)1人、役者2人、酌取2人が中心となり「弓の儀式」を執り行った。はかま姿の役者2人が弓矢を構えて、15間(約27メートル)離れた直径1メートル四方の大的に狙いを定めた。1回につき一人2本ずつ、合計3回12本の矢を放った。今年は12本中10本が命中した。

 三三九度の儀式に続いて、鬼退治の儀式では子どもたちが大的に向かって石を投げ、厄災を運んでくる鬼を退治した。

 来場者には甘酒が振る舞われ、家内安全のお守りとなるミニ的も配られた。

 ■川でみそぎ 松崎日吉神社

 松崎町池代の日吉神社で11日、厄払い行事「鬼射(おんびしゃ)祭り」が開かれた。地元の青年組織「日進会」の若衆らが早朝に集い、たいまつを持って神社を出発。上流の池代川に入ってみそぎした後、弓太郎(ゆんだろう)と呼ばれる代表の男性が弓矢を放ち、家内安全と五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。

 毎年2月11日夜明けに行われる伝統の祭り。資料によると、江戸時代中期に同地区で49人が犠牲になる土砂災害(山津波)が発生。直後に疫病が流行したことから、厄払いとして始まったとされる。

 たいまつを手に神社を出発したふんどし姿の若者7人が、駆け足で川に向かった。みそぎを済ませると、今年の弓太郎役の地元会社員・花田真志さん(25)が、中央に鬼の逆字を黒く塗りつぶした15メートル先の的に向け、力強く矢を放った。8本目で命中し、周囲から大きな歓声が上がった。

 町によると若衆の減少などを理由に、川でのみそぎはいったん今年までとし、来年からは弓を射るのみの行事となる見通し。今年は大人と一緒に、小学生の児童も参加した。

 【写説】今年の厄災を退散させるべく弓矢を構える射手=下田市の落合高根白山神社

 【写説】夜明けとともに威勢良くみそぎを行うふんどし姿の若衆ら=松崎町の池代川

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