過疎の漁村を活性化 ゲストハウス開業―南伊豆・松原さん 

下田版 2018年01月14日

路地の奥にある改装中のDajaと松原さん(右)=南伊豆町西子浦
路地の奥にある改装中のDajaと松原さん(右)=南伊豆町西子浦

 南伊豆町の松原淑美さん(40)が2月、同町西子浦に簡易宿泊所「ゲストハウスDaja(だじゃ)」を開業する。宿泊業と併せ地域活性の拠点にしたいと言う。同地区は人口減が激しく周囲の期待は高い。松原さんは2014年に神奈川県から単身移住し、地域おこし協力隊員として昨春まで活動した。新たな挑戦が始まる。

 妻良湾に面した西子浦は、わずかな平地に150以上の家がひしめく漁村だ。しかし17年12月1日現在の世帯数は80で半分は空き家、人口は135人で過去30年で半減した。路地は狭く人がすれ違える程度しかない。

 松原さんは廃業した民宿(屋号・清六)を土地付きで購入した。「貯金をはたいた。怖いけど、後戻りしない」と話す。築約50年の木造2階建てで3室15人を収容する。地元の人が使える交流スペースもある。駐車場は別途設ける。

 松原さんは「協力隊で仕事をさせてもらった恩返しをする」と語る。宿について「港まで1分の立地を生かし、釣り女子が泊まりやすいようしたい」と話す。湾内の柱状節理や海食洞を一望する日和山の散歩ツアーも企画し「日和山は最初に子浦に来たとき連れて行ってもらい感動した。夕日の中でお茶会をしたい」と前向きだ。

 住民は松原さんを温かく見守る。廃業した民宿が布団を譲り、近所の家は運搬用一輪車を貸す。友人も手伝いに来る。改装やベッド製造は湾対岸にある妻良の小関建設が請け負う。小関三郎社長(50)は「しっかり稼ぎ、盛り上げてほしい」とエールを送る。

 ■町のコーディネーター

 松原さんの今の肩書は「女性釣り師&南伊豆コーディネーター」だ。好きな釣りを生かしつつ、町外業者と町内人材の仲介などを行う。17年度は町の「お試しサテライトオフィス」事業に協力し、都会の企業を案内して町内事業者を紹介した。

 松原さんは大阪府出身で14~16年度、三浜地区担当協力隊員として活動した。17年は町商工会青年部初の女性部員になった。現在は妻良に住む。住民や漁師と太いパイプをつくり、今の仲介業に生かす。Dajaはその拠点となる。

 【写説】路地の奥にある改装中のDajaと松原さん(右)=南伊豆町西子浦

各地の最新の写真
伊東
35本に松枯れ防止剤 富戸港周辺で守る会―伊東
下田
竹のしなりで曲線美 赤嶺さん(南伊豆)が立体アート第2弾展示
中伊豆
浮かぶピンク幻想的 まつりで桜ライトアップ―伊豆・土肥金山 
熱海
黄色い花が甘い香り 熱海梅園でロウバイ見頃

最新写真特集

伊豆のひろば投稿
伊豆パワースポットめぐり
伊豆新聞&イズハピが贈る伊豆の観光情報紙「伊豆時間」 ペットの楽園「伊豆高原特集」&伊豆自慢の温泉めぐり(PDF)