新町長に長嶋氏 658票差、競り勝つ―松崎町長選    

下田版 2017年12月04日

当選の報を受け孫から花束を受け取る長嶋候補=松崎町松崎の事務所(3日午後8時50分ごろ撮影)
当選の報を受け孫から花束を受け取る長嶋候補=松崎町松崎の事務所(3日午後8時50分ごろ撮影)

 ■投票率76・87% 

 新人3人で争った任期満了に伴う松崎町長選は3日、投開票され、前町議の長嶋精一氏(67)=岩地=が、城西国際大・前副学長の石田益実氏(69)=江奈=に658票差で競り勝ち、初当選を果たした。有料老人ホーム運営の森ペン氏(72)=江奈=は序盤から先行した2氏に追いつけなかった。

 3氏がいずれも無所属で出馬、激しい選挙戦を展開したことから町民の関心は高く、投票率は過去最低だった2013年の69・04%を7・83ポイント上回る76・87%だった。

 それぞれ政策や主張、個性が異なる3人の候補による三つどもえの選挙戦となったが、目立った争点はなく、新たな町政への期待と信任を問う側面が大きかった。約40年間静岡銀行に勤務し、関連の静岡不動産社長なども歴任した長嶋氏は「最初の2年間で財政の基礎づくりに取り組む」と主張、具体的な施策を掲げて「町民満足度の高い町を目指す」と訴え、浸透した。

 一方、石田氏は経験や人脈から「子どもが輝くまちづくり」などを主張したが、及ばなかった。

 ■期日前 6割増

 松崎町長選の期日前投票者数は、29日から2日までの4日間で計1445人だった。前回選に比べ543人、60・2%増加した。

 当日有権者数に占める割合は23・81%だった。

 ■きょう当選証書付与式

 松崎町選挙管理委員会(高木恪委員長)は4日午前10時から、町環境改善センターで町長選の当選証書付与式を行う。

 ■「現場主義続けていく」 長嶋氏

 午後8時40分ごろ、長嶋氏の松崎の事務所に当選の報が入ると、室内は歓喜の声に包まれた。

 長嶋氏は「町長になり考えていたことを実行できる可能性が出てきた。私はどの地区で何をやると、誰が喜ぶか分かる。この現場主義を続けていく」と述べ、支援者の万歳三唱に深々とお辞儀し抱き合って喜んだ。

 ■「力不足で申し訳ない」 石田氏

 石田氏は、支援者を前に「私の力不足で申し訳ない」とあいさつした後、「私の施策を松崎の未来の魅力にしていこうと訴えたが、及ばなかった。(長嶋氏には)リーダーシップを発揮し、公約を実現してほしい」と話した。

 ■「やるべきことやった」 森氏

 落選の報を受けた森氏は「この町を再生させたいとの強い思いがあったが、結果に結びつかなかった」と選挙戦を振り返った。票差がついたことにも触れ、「自分の中でやるべきことはやった」と言葉少なに語った。

 ■当選者の略歴

 長嶋精一氏(ながしま・せいいち)67 無新(1) 前町議1期 元静岡銀行常務執行役員 西伊豆合気会代表 法政大卒 岩地

 ■解説 「物心両面で豊かな町」期待

 現職斎藤文彦氏(69)=2期=が引退を表明し、無所属新人3人による三つどもえの選挙戦となった松崎町長選は、前町議で元静岡銀行執行役員の長嶋氏(67)が、城西国際大・前副学長で老舗旅館海浜荘経営の石田氏(69)と事実上の一騎打ちとなる激しい選挙戦を繰り広げた。介護福祉事業会社会長の森氏(72)は健闘するも、序盤から2氏が先行し、苦しい戦いを強いられた。

 明確な争点がない中で、多くの町民は町長給与の従来実績の半減化(=残りは福祉に充当)、順天堂病院への直通バス運行などに取り組むことで「松崎を再生させ、物心両面で豊かな町にする」−と訴え続けた長嶋氏の手腕と経験に4年間の町政運営を託した。

 喫緊の課題である町の人口減少・少子高齢化対策をはじめ、観光振興や防災・減災対策など、いまの松崎町が抱える課題は決して少なくない。

 激戦を制した長嶋氏だが、一方で、多くの有権者が石田氏に貴重な一票を投じた。長嶋氏は町民の意思が分かれた今回の結果を真摯(しんし)に受け止めてもらいたい。その上で公約の実現に向けて強力なリーダーシップを発揮して町政運営にまい進してほしい。

(佐藤裕一記者)

 【写説】当選の報を受け孫から花束を受け取る長嶋候補=松崎町松崎の事務所(3日午後8時50分ごろ撮影)

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