小説「伊豆下田料理飲食店組合事件簿」 開国の町、ミステリー人気 

下田版 2017年12月01日

箱入り完全版の事件簿をPRする岡崎さん(左)ら=下田市東本郷
箱入り完全版の事件簿をPRする岡崎さん(左)ら=下田市東本郷

 ■市内販売数は1000冊超 関係者が実名で登場

 下田市内を舞台に、下田料理飲食店組合(沢地大吉組合長)の加盟店や関係者らが実名で登場するグルメミステリー小説「伊豆下田料理飲食店組合事件簿」(全11巻、岡崎大五さん=吉佐美=作)が、徐々に注目を集めている。約半年間の販売数が市内だけで千冊を超え、県外の購読希望者もいる。先月から完全版(税込み1500円)の販売も始まった。登場人物に会い、実際に飲食をしたいと店巡りをする読者も出始めているという。

 同小説は、ある事件をきっかけに、同組合の関係者や住民らが悲喜こもごもの人間模様を繰り広げるストーリー。店の札書きに実際に並ぶ料理が物語の中に登場する。今年5月から市内の書店や観光施設で販売されていて、完全版は東京都代官山の蔦屋書店にも並んでいる。

 沢地組合長は「小説が店と客をつないでくれている。来店動機になるだけでなく、自分たちも楽しめている」と語った。岡崎さんは「この本が人と人ををつなげて地域振興の一端を担っていると感じた。実際にサインを求められた中華料理店の店主もいたようだ。読んだ後だと店に親近感が湧き、違った味わいや豊かさが生じるのではないか」と話した。

 同小説は、日本内外の地域雑誌やフリーペーパー約100点を集めた「ローカルマガジン展」(リビングデザインセンターOZONE主催)にも出展され、26日まで東京都の新宿パークタワーの会場に並んでいる。

 【写説】箱入り完全版の事件簿をPRする岡崎さん(左)ら=下田市東本郷

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