「現代の名工」に高橋さん(南伊豆青市) 木造専門建築大工

下田版 2017年11月06日

本年度「現代の名工」に伊豆で唯一選出された高橋さん
本年度「現代の名工」に伊豆で唯一選出された高橋さん

 ■弟子16人育てる

 卓越した技能を持つその道の第一人者として厚生労働省が認定する「現代の名工」に、南伊豆町青市の建築大工・高橋道安さん(76)が選出された。本年度の伊豆半島では唯一で、60年以上の業務経験と長年の後進育成が評価された。弟子16人を育てたほか、10年前から高校生の指導もしている。6日午後2時から東京都新宿区のホテルで表彰式が開かれる。

 高橋さんは木造住宅建築の高橋工務店を営む。在来工法にこだわり、近隣の民家を多く手掛けた。夜まで施主と図面の打ち合わせに奔走することもあったという。「ずっと木造専門。伝統の木造建築は日本の文化と言っていい」と語る。青市の龍雲寺など寺社の増改築もこなした。

 高橋さんは旧竹麻中を卒業し1956年、当時下田にあった鈴木建築の見習いになり大工の道に入った。61年に独立し、28歳のとき初めて親方として家を建てたという。「当時は建築ブームで、近所の人が信頼し注文してくれた。地域に育てられた」と振り返る。

 16人の弟子には大工の全国大会入賞者もおり、工務店事務所には弟子の賞状が何枚も貼り出されている。「立派に活躍してくれている」と目を細める。2007年に高校生ものづくりコンテストの県・東海・全国大会審査員を務めた縁で、県立科学技術高(静岡市)でも指導する。高校生を相手に技能検定について教える。「建築の道に進んでくれるとうれしい」と語る。

 県木造建築工業組合理事長などを歴任し、ものづくりマイスターとしても活躍する。ほかに町消防団長、町自衛隊協力会長、交通指導員、鳥獣保護員、花火師などで活動した。近年は趣味で組み木パズルを作る。

 【写説】本年度「現代の名工」に伊豆で唯一選出された高橋さん

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