桜葉ハウス栽培に成功 松崎船田の園芸業・河浦さん

下田版 2017年09月03日

県内初となる桜葉のハウス栽培に成功した河浦さん。全国的にも例がなく地元は今後の展開に大きな期待を寄せる=松崎町船田の「河浦花園」
県内初となる桜葉のハウス栽培に成功した河浦さん。全国的にも例がなく地元は今後の展開に大きな期待を寄せる=松崎町船田の「河浦花園」

 ■収穫期拡大へ高まる期待 「若者携わるきっかけに」

 松崎町船田の農園「河浦花園」で、50年前から切り花を専門とした園芸業を続ける河浦輝雄さん(76)が、県内初となる桜葉(オオシマザクラ)のハウス栽培に成功した。一般的な露地栽培の桜葉と比べて香りが一段と高い上、秋以降の収穫が見込まれるのが利点。関係者によれば「全国でも前例がない」という画期的な手法で、今後も順調な収穫が続けば松崎産“ハウス桜葉”として、業界などから希少価値を求めるニーズが高まりそうだ。

 松崎町は国産桜葉の生産量日本一を誇り、全国シェアの7割を占める。独特な芳香成分(クマリン)が豊富で、葉の裏側に産毛がないため食用に適している。桜葉餅のほか、水ようかんなど和菓子の装飾に使われる生葉の需要も高い。

 一般の露地栽培桜葉は5~8月までが収穫期だが、ハウス栽培に初挑戦した今回の初収穫は8月28日。2月下旬から順次苗を植え、計400本を約260平方メートルのビニールハウスで栽培。害虫や病気の対策に苦慮する時期もあったが、枝や茎の生育調整にバラ栽培の手法を取り入れるなど工夫を重ね、夏の終わりに12~17センチ大の上品な緑色をした葉の収穫(1束50枚×78束)にこぎつけた。今後も11月末ごろまで数回の収穫が見込まれ、うまく行けばこれまでにない時期の出荷ニーズにも対応ができそうだ。

 従来オリジナル酵素の活用と有機(低農薬)ならではの土壌栽培により、品質の高い花や野菜を育てることで各地から引き合いの多い河浦さんは「桜葉は松崎の特産で宝。試行錯誤の連続だが、ハウスでの手法を機に、若い人たちが栽培に携わる新たなきっかけになればうれしい」と語る。

 雨風に左右されないハウス栽培の成功を受け、地元漬け元の工場長(56)は「香りの強さと上品な葉が特徴だと感じた。これからも良い葉ができ続け、広がってくれれば」と今後の展開に大きな期待を寄せる。

 【写説】県内初となる桜葉のハウス栽培に成功した河浦さん。全国的にも例がなく地元は今後の展開に大きな期待を寄せる=松崎町船田の「河浦花園」

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