園芸学会から功労賞 個人で県内初、稲葉伊豆農研センター長

下田版 2017年04月20日

交配中のマーガレットの栽培状況を見る稲葉センター長=東伊豆町稲取の県伊豆農業研究センター
交配中のマーガレットの栽培状況を見る稲葉センター長=東伊豆町稲取の県伊豆農業研究センター

 ■マーガレット育種と生産振興

 東伊豆町稲取、県農林技術研究所伊豆農業研究センターの稲葉善太郎センター長(58)がこのほど、全国の研究者らでつくる園芸学会から園芸功労賞を受けた。伊豆地区などで生産が盛んなマーガレットの20年以上に及ぶ育種と生産振興が高く評価された。個人での受賞は県内で初めて。稲葉センター長は生産者の協力に感謝し「地域に密着した研究で評価を受け大変ありがたい」と喜びを語った。

 稲葉センター長は、1992(平成4)年に県農業試験場(現県農林技術研究所)南伊豆分場(上賀茂)に勤務以来、マーガレットの育種、栽培技術の開発や生産振興に取り組んだ。品種登録されたのは35品種(切り花用11、鉢物用24)を数え市場で流通、世界コンテストで入賞した品種も生み出している。

 より高い収益性を求め耐暑性を高めた品種育成に苦労した。伊豆地区が主力産地の切り花では「サザンエレガンスホワイト」「ホワイトエンジェル」などを、伊豆北部や東部地区が主力の鉢物では秋シーズンに先駆け安定出荷できる「サンデーリップル」などを開発した。

 交配技術を生かし香りや新色の育成にも挑み、ラベンダーのような芳香の「風恋香(ふうれんか)」、従来なかっただいだい色、濃赤色などの花の作出に成功した。

 稲葉センター長は「マーガレットはかれんな花で清楚(せいそ)なイメージが強い。周囲の景観にマッチしやすく、人の心を和ませるところが良い」と魅力を口にし、受賞に「畑など一部を生産者に借りて栽培し品種登録できた」と感謝する。

 園芸学会は1923(大正12)年設立し会員は約2400人。園芸功労賞は、園芸産業への貢献に対する学術表彰で、今年個人で受けたのは1人だけ。県内では2011年、伊豆農業研究センター(10人の連名)が「南伊豆地域における早咲き桜の探索、増殖、生態解明および観光利用への貢献」で受賞した。

 【写説】交配中のマーガレットの栽培状況を見る稲葉センター長=東伊豆町稲取の県伊豆農業研究センター

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