“聖地”存続を 夏キセファン、下田議会へ嘆願書―ハリスの足湯

下田版 2017年03月01日

嘆願書を提出し、森議長と懇談する村山さん(中央)と与世里さん=下田市議会
嘆願書を提出し、森議長と懇談する村山さん(中央)と与世里さん=下田市議会

 下田市二丁目の温泉施設「ハリスの足湯」の存続に向け、下田を舞台としたアニメ「夏色キセキ」ファンクラブ(後藤佑介代表)が28日、下田市議会にメンバー27人のメッセージカード(嘆願書)を提出した。同クラブの足湯存続活動を紹介した本紙記事(2月21日付)を、同クラブのメンバーがツイッター(短文投稿サイト)に投稿したところ、全国から千件を超える応援のリツイート(再投稿)が寄せられている、との報告もあった。

 ハリスの足湯は、アニメに登場する“聖地”の一つ。昨年3月末で廃止され、解体の危機にあることを知り、行動を始めた。ハリスの足湯の復活を求める市民グループ「ハリスの足湯の会」(森秀樹会長)の署名活動に協力するとともに、同会にメンバーたちから集めた基金を託した。メッセージカードは先月18日に下田市内で開催したキャラクターの誕生会で、参加者から集めた。

 この日、市議会の森温繁議長を市内在住のメンバー村山奈保子さんと、同クラブの活動を応援する同市吉佐美の与世里武夫さんが訪ねた。27人のメッセージカードを手渡し、「ハリスの足湯は観光客の休憩所であると同時に市民と観光客との交流の場であると思う。夏色キセキと下田を好きな人間の一人として、ぜひとも存続・復活を検討してほしい」といった後藤代表のメッセージを読み上げた。

 ハリスの足湯は2000年11月、市が県の補助を受け中央商店街駐車場入り口に整備した。地元商業団体でつくる管理組合が指定管理者となり運営してきたが、経費負担が重荷となり、昨年3月末で撤退した。市は同施設の設置条例を廃止し、16年度予算に解体費80万円を計上した。現在、不動産会社が土地、市が建物を所有している。

 新たな管理運営団体として「ハリスの足湯の会」が名乗りを上げているが、福井祐輔市長は「一度廃止された条例は再提案できない」として議会の動向を見守る方針を示している。1日開会の3月定例会で、一部議員の間で「足湯施設条例」提案の動きがある。

 ■東海岸3市賀茂郡5町 下田のみ補助金なし

 誰でも気軽に楽しめる温泉施設として、いまや全国各地の温泉地に普及している足湯。無料施設であることから、行政の直営または行政が指定管理者などに経費を負担して管理運営されている。

 ところが、伊豆東海岸3市と賀茂郡5町では、「ハリスの足湯」を含め下田市のみ補助金を一切支出していないことが分かった。

 下田市には現在3施設あり、伊豆急下田駅前の足湯は伊豆急行、まどが浜海遊公園の足湯は県、蓮台寺・松陰通りの足湯は区が管理運営している。

 他市町の場合、熱海市直営の熱海駅前と熱海梅園の足湯は合わせて年間約620万円を支出。伊東市は「ふれあいの足湯」と「よねわかの足湯」を振興公社に委託し、年間約370万円を支出している。

 東伊豆町は町内4施設で380万円、河津町は5施設で150万円を支出している。

 【写説】嘆願書を提出し、森議長と懇談する村山さん(中央)と与世里さん=下田市議会

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