自作短歌で辿る90年 800首掲載し出版―伊豆市の内田さん 

伊豆日日版 2019年05月11日

半生を振り返る著書「短歌で辿る九十年」を手に語る内田さん=伊東市内
半生を振り返る著書「短歌で辿る九十年」を手に語る内田さん=伊東市内

 ■元中伊豆町教育長で小中校長 幼少期~退職後、次兄の戦死、狩野川台風、母の死

 伊東市と旧中伊豆町の小中学校校長を歴任して同町教育長も務めた伊豆市原保の内田勝さん(93)がこのほど、自作の短歌で半生を振り返る「短歌で辿(たど)る九十年」を出版した。

 内田さんが短歌を本格的に始めたのは教員退職後。始めてしばらくしてから、「作品を1冊の本にまとめたい」という夢を抱くようになったという。夢を実現させた今回の著書には、幼少期、学生時代、教員生活、退職後の活動、家族との暮らしなどを振り返る800首ほどを掲載した。

 狩野川台風襲来や母の死、中伊豆町教育長拝命、公民館活動、教え子たちとの同窓会などを題材にした歌もある。最も印象に残る歌は、次兄がガダルカナル島で戦死した時のことを詠んだ十数首だという。「戦死の公報を受け取っても気丈に振る舞っていた父が深夜、慟哭(どうこく)していたのが忘れられない」―。

 内田さんは田方農業高、静岡青年師範学校を出て教員の道に進んだ。伊東市立宇佐美小と南中の教諭、大池小、旧中伊豆町立八岳小、大見小、中伊豆中の校長などを務めた。退職後は老人クラブや詩吟愛好会など地域の活動に積極的に取り組んだ。これまでを振り返って「本当に幸せないい人生だった。多くの人に支えられ、長生きできた。今回の著書には、皆さんへの感謝の気持ちを込めた」と話した。

伊豆地域の書店で販売

 「短歌で辿る九十年」は、1冊1500円(税別)。サガミヤ書店(伊東市)や長倉書店(伊豆市)など、伊豆地域の書店で購入できる。

 【写説】半生を振り返る著書「短歌で辿る九十年」を手に語る内田さん=伊東市内

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