「観世音菩薩座像」下田へ 伊豆の国・北条寺

伊豆日日版 2019年03月07日

注意深く運び出される観世音菩薩座像=伊豆の国市南江間の北条寺
注意深く運び出される観世音菩薩座像=伊豆の国市南江間の北条寺

 ■上原美術館、4月から特別展 14年ぶり寺外公開

 伊豆の国市南江間の北条寺(渡辺文浩住職)所蔵の県指定文化財「観世音菩薩座像」が、下田市宇土金の上原美術館で4月6日から開かれる特別展「伊豆半島仏像めぐり」に展示される。寺外公開は14年ぶり。6日、搬出作業が行われた。

 特別展は大型観光宣伝・静岡デスティネーションキャンペーン(DC)記念として6月30日まで開催する。伊豆13市町からそれぞれ1点ずつ仏像を選び、展示する。各地で守り伝えられてきた平安~江戸時代の貴重な文化財が一堂に会する。同像がポスターなどの表紙を飾る。

 渡辺住職立ち会いのもと作業が行われた。同美術館主任学芸員の田島整さんが、同像のコンディションを確認。日本通運の美術梱包(こんぽう)スタッフが慎重にシートなどで包んだ。貸し出すのは初めてという台座とともに本堂から運び出した。

 田島さんは「鎌倉時代後期の仏像。左足を踏み下げた姿と衣を台座の下に長くたらす姿が特徴で、面長で女性的な顔とともに中国・宗の影響を受けて作られた。日本を代表する美しい仏像」と評する。

 渡辺住職は「留守になり寂しくなるが、その間を阿弥陀如来座像(県指定)が代理を務めてくれる。観音像は顔が魅力的なこともあって外に出る機会が多い。皆さんに見てもらい、仏さんを理解してもらえればありがたい。無事に帰ってきてほしい」と話す。

 同像はこれまでに、イタリア・ローマの展示会、東京国立博物館などに貸し出された。

 【写説】注意深く運び出される観世音菩薩座像=伊豆の国市南江間の北条寺

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