一杉さん(沼津出身)夢実現 三島・楽寿園SL整備奉仕 

伊豆日日版 2019年02月08日

8年間ボランティアの清掃整備を続け念願だった整備士の就職を決めた一杉さん(右)。現在“後継者”を募集中だ=三島市の楽寿園
8年間ボランティアの清掃整備を続け念願だった整備士の就職を決めた一杉さん(右)。現在“後継者”を募集中だ=三島市の楽寿園

 ■大井川鉄道(島田)に就職 手入れ8年「C58」「後継者ほしい」

 三島市一番町の楽寿園に展示保存されている蒸気機関車(SL)を長年ボランティアで整備し、子どもや大人に魅力を語り継ぐ活動を続ける高校生の一杉夏来さん(19)が、念願だった整備士の夢をかなえて今春から大井川鉄道(島田市)で働くことが決まった。子どもの頃から毎週のように通い詰め、8年にわたって手入れし続けるSL「C58(シゴハチ)−322」に深い愛着を感じる一方、「社会人になればこれまでのような活動はできない。できれば自分のような後継者が現れてほしい」と、後ろ髪を引かれる思いでいる。

 「まずは現場でみっちりプロの腕を磨きたい。将来は自分の手で、日本中のSLの未来をしょって立ちたい」と意欲を燃やす一杉さん=沼津市出身=は、現在三島市内の高校に通う。幼稚園の遠足でC58に初めて出合い、その後小学5年のときに再訪すると、ほこりをかぶる姿に胸を痛めた。以来、受験などで忙しい時期も欠かさず足を運び、清掃整備を続ける。今やすっかり「SLおにいさん」として親しまれ、イベント時には修繕した汽笛が園内に鳴り響く。

 しかし4月から社会人となり、今までのようにはC58の整備に関われなくなる。そこで、自分のようにシゴハチの魅力発信をしてくれる“後継者”を募集することにした。「SLが世にあり続ける限り、整備はいつまでも続く。若い人や大人はもちろん、小学生の子どもや中高校生、女性でも誰でも、自分がやってきたことを引き継いでくれる人が出てきてくれるとうれしい」と、協力者が現れるのを待ちわびている。

 C58−322 1942年に製造され、北陸地方の路線で活躍した。県内では旧国鉄二俣線(現・天竜浜名湖鉄道)を走り、71年に引退。同年、楽寿園に移された。全長18メートルで、現在は東海鉄道OB会三島支部や一杉さんらが整備。

 ■17日に鉄道フェスタ 楽寿園

 楽寿園で17日午前10時から「スマイル鉄道フェスタ2019」が開かれる。伊豆箱根鉄道によるミニ電車や撮影会のほか、SL前では実物のすすを使ったSLナンバーの「拓本取り」も企画した。銚子電鉄のぬれ煎餅販売なども予定している。

 問い合わせは楽寿園〈電055(975)2570〉へ。

 【写説】8年間ボランティアの清掃整備を続け念願だった整備士の就職を決めた一杉さん(右)。現在“後継者”を募集中だ=三島市の楽寿園

各地の最新の写真
伊東
サッカー・マーレ杯U―9熱戦 市内外から10チーム―伊東 
下田
市民後見人、11人が修了 下田市社協が養成講座
中伊豆
明治から平成、女将の雛300体 修禅寺、庭園特別観賞も―伊豆
熱海
昭和の名曲披露 FM熱海・湯河原20周年記念

最新写真特集

伊豆のひろば投稿
伊豆パワースポットめぐり
伊豆新聞&イズハピが贈る伊豆の観光情報紙「伊豆時間」 花半島伊豆 ちょっと早めの春をさがしに・・・(PDF)