韮山反射炉の日で式典 世界遺産登録3周年祝う―伊豆の国  

伊豆日日版 2018年07月10日

韮山反射炉の価値などについて語る金谷さん=伊豆の国市の韮山時代劇場
韮山反射炉の価値などについて語る金谷さん=伊豆の国市の韮山時代劇場

 ■「命かけ築造、後世に」 金谷さん講演、歴史的価値解説

 伊豆の国市の韮山反射炉の世界文化遺産登録3周年を祝う記念式典が「韮山反射炉の日」の8日、韮山時代劇場で開かれた。歴史コメンテーターの金谷俊一郎さんによる講演をはじめ、報告やアトラクションを催した。

 市、市教育委員会が主催、韮山反射炉を愛する会が共催し、約300人が来場した。金谷さんは東進ハイスクールで日本史科トップ講師を務め、多数のテレビ番組などに出演している。今回は「明治日本の産業革命遺産を学ぶ世界一楽しい授業」と題して講演した。同遺産のうち、幕末の遺産を紹介し、韮山反射炉の価値を解説した。

 実際に稼働していた形でしっかり残っていること、ペリーの部下が探りに来たため下田から韮山に移し隠れて独自に造ったことなどを説明した。「地元を守るために造った。幕末の人たちが、苦労し命をかけて頑張ってきたことを後世に伝えることが大切」と語った。

 市世界遺産室の秋山貴宏室長が、同反射炉のあるべき将来像やその実現に向けた取り組みについて報告した。

 オープニングでは、市音頭保存会が「ヤッパンマルスいずのくに」「伊豆の国音頭」を披露した。小野登志子市長も一緒に踊る場面があった。クロージングは伊豆市民オペラ協会が「オペラ『坦庵』より」を熱演した。

 この日は、ガイダンスセンターでも記念イベントが行われた。

 ■「修学旅行誘致したい」 小野市長が会見

 伊豆の国市の韮山反射炉世界文化遺産登録3周年を迎え小野登志子市長は8日、ガイダンスセンターで記者会見した。「3周年を迎えることができたのは伊豆の国市の総合力のおかげ」と市民や各団体が反射炉を守り、PRしていることに感謝した。

 入場者を増やしていくために「小中学校、高校の修学旅行を誘致できるようにしたい。(鋳物づくり体験など)常時できるようなことも考えていきたい」などと語り、保全・整備・活用に向けても力を入れていくとした。

 登録後の入場者数は1年目の2015年7月8日から1年間が75万5681人、2年目が37万7405人、3年目が26万4333人。本年度は6月までに6万608人が入場した。

 【写説】韮山反射炉の価値などについて語る金谷さん=伊豆の国市の韮山時代劇場

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