伊豆長岡見番 2階舞台、30年ぶり宴―地元店が協力

伊豆日日版 2018年06月07日

きれいになった2階で開かれた宴=伊豆の国市の伊豆長岡見番
きれいになった2階で開かれた宴=伊豆の国市の伊豆長岡見番
踊りを披露する愛七さん
踊りを披露する愛七さん

 ■「芸妓衆のために」

 伊豆の国市の伊豆長岡見番でこのほど、舞台のある2階が約30年ぶりに使用された。芸妓(げいぎ)衆自らがきれいにし、地元店の協力を得て宴が開かれた。集まった人たちに芸妓衆がお酌をし、芸を披露。入って間もない最年少の愛七(あいな)さん(18)の披露も行われた。

 先ごろ開かれた「芸者サミット」に参加し“刺激”を受けた置屋「初富士」女将(おかみ)の九美さんが「(芸妓文化を絶やさないために)自分たちができることから始めよう」と、荷物が置かれて長く使われていない見番の2階に着目。九美さんらと同じく危機感を持つ地元のスナックが開店10周年を祝うのを知り、2階での開催を提案。「芸妓衆のためになるなら」と承諾した。

 開催に向けて金びょうぶを用意し、たたみなどを張り替えた。九美さんは「(芸妓たちは)初めは嫌々だったが、きれいになってくると意識が変わってきた」と振り返る。きれいになった2階では、芸妓衆から酌を受けた人々の笑い声が響いた。舞台で踊りが披露されると、スマートフォンを手に撮影したり、見入ったりする人の姿が見られた。九美さんらは「今後も2階を使っていきたい」と話す。

 伊豆長岡見番では「伊豆伝統文化あやめ育英会」も新たに設けた。会員を募り、見番の運営や芸妓衆の活動費に充てていく。九美さんは「ほかのところと違ってバックアップ体制がない。待っているだけではだめ。意識改革をしていくことが必要」と力を込めた。

 ■愛七さん披露 来月デビュー

 めでたい席で披露されたのは、地元生まれの愛七さん。伊豆長岡見番に18歳の女性が入るのは、「約35年ぶりではないか」という。芸妓(げいぎ)見習いの“振り袖さん”として、日々厳しい稽古に励み、芸を学んでいる。7月に本格デビューする。

 5月の大型連休明けに入ったばかりで、高校生のときに憧れを抱き、花柳界の門をたたいた。芸名は「初富士」女将の九美さんが名付けた。置屋の他の芸妓たちの名と同様、数字を入れたという。振り袖や桃割れの髪形が特徴。見番2階で開かれた宴の席では、芸妓たちと一緒にお酌をしたり、踊りを披露したりした。「緊張はしなかったが、まだまだだと思った」と振り返る。

 稽古は始まったばかり。「まだ慣れない。想像していた以上に厳しい世界」と話しながらも「(置屋の)お母さん(九美さん)のようになりたい」と目を輝かせた。

 【写説】きれいになった2階で開かれた宴=伊豆の国市の伊豆長岡見番

 【写説】踊りを披露する愛七さん

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