手書きの昔話集45年ぶり新版に 伊豆の国・鈴木暹さん 

伊豆日日版 2018年05月13日

「新版岡本きよの昔話」と岡本さんが語った昔話を収録したCDを手に持つ鈴木さん
「新版岡本きよの昔話」と岡本さんが語った昔話を収録したCDを手に持つ鈴木さん

 ■故・岡本きよさん語った20話―「優れた伊豆の伝承者」 テープに記録、CD化も

 伊豆の国市三福の鈴木はり灸院院長鈴木暹(のぼる)さん(74)がこのほど、1973(昭和48)年に出した手書きの「岡本きよの昔話」の新版を発行した。1894(明治27)年生まれの岡本きよさん(故人)=同市奈古谷=が語った昔話(民話)をまとめたもので、45年ぶりに版を新たにした。

 鈴木さんは伊豆の昔話を伝承する活動に取り組んでいる。岡本さんとは、大学生だった1968(昭和43)年に出会った。「岡本さんの家に4人のお年寄りが集まり、昔話の収録をした。岡本さんの語りは、伊豆の伝承者の中で優れたものだった」と振り返る。

 テープレコーダーで聴き取った内容を本にした。当時はガリ版刷りで発行したという。収録しているのは「ほととぎすと兄弟」「大きな柳」「葛の葉(狐女房)」「笠地蔵」「姥捨て山」など20話で、方言には訳も入れている。

 岡本さんは生家(小坂)で昔話を聞き、長男に孫が生まれると寝かしつけながら語ったという。鈴木さんは、講師を務める文学講座で岡本さんの昔話を取り上げることになったのを機に昨年、嫁の淑子さんと孫娘に会った。

 大学時代に落語研究会に所属していた孫から「伊豆の方言を残したい」との夢を聞いたという。鈴木さんは「(孫に)岡本さんの昔話を語り継いでほしいと思う。50年ぶりに話が復活するといれしい」と思いを語った。

 岡本さんの昔話は、CDにも収録している。CD、新版はそれぞれ千円で販売している。問い合わせは鈴木さん〈電0558(76)3738〉へ。

 【写説】「新版岡本きよの昔話」と岡本さんが語った昔話を収録したCDを手に持つ鈴木さん

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