誰でも自由に集える場「ほっと・にら」 10月で1年―伊豆の国

伊豆日日版 2017年09月13日

集中して筆を運ぶ「ほっと・にら」の利用者たち=伊豆の国市の韮山福祉・保健センター
集中して筆を運ぶ「ほっと・にら」の利用者たち=伊豆の国市の韮山福祉・保健センター

  ■「もっと多くの人知って」

 伊豆の国市の韮山地区の「居場所ほっと・にら」が10月で誕生から1年を迎える。高齢者や子育て世代、障害者など誰でも集える場として、月3回開設する。今月から会場を韮山時代劇場から韮山福祉・保健センターに移しており、運営するボランティアグループ代表の三宅秀郎さんは「地域社会から孤立しがちの人が自由に立ち寄ることができる。もっと多くの人に知ってほしい」と話す。

 「社会から孤立すると、高齢者は孤独死、若い親は虐待、子どもはいじめの標的―といった具合に悪影響が出る」と三宅さんは解説する。シニアクラブやサロンは趣味をきっかけに高齢者を外に出すのが目的だが、“居場所”は「誰でも」「自由に」過ごせる場という点で趣が異なるという。

 ほっと・にらは民生委員経験者など10人で運営する。2年前から市社会福祉協議会主催で勉強会や先進地視察を行い、開設に向け準備してきた。開始後は活動を知ってもらう手段として、子ども服の回収・配布イベントなども催し、好評だった。

 12日は写経教室を開き、運営者側を含め10人ほどが静かに筆を運んだ。四日町の男性(74)は「最初は文字をなぞるだけだったので難しくはなかったが、書いている間は集中できた」と半紙を眺め笑みをこぼした。今後は毎月第2火曜日に写経教室、第3火曜日に合唱、第4火曜日に子ども服リサイクルや講演などを行うという。

 三宅さんは「“居場所”という概念が理解されず、当初はシニアクラブやサロンの『屋上屋(=無駄なもの)』ではないかという批判もあった。写経や合唱などの催しはあくまで活動を知ってもらうきっかけとして用意したもので、まだまだ認知度は低い。多くの人が大家族のように誰でも好きなことをして過ごせる場をつくっていきたい」と話した。

 【写説】集中して筆を運ぶ「ほっと・にら」の利用者たち=伊豆の国市の韮山福祉・保健センター

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