伊豆の国W選振り返る 小野氏、企業誘致が追い風―市長選

伊豆日日版 2017年04月18日

有権者たちからの票を集計する開票立会人たち=伊豆の国市のあやめ会館
有権者たちからの票を集計する開票立会人たち=伊豆の国市のあやめ会館

 ■秋田氏、ブランド構想も壁崩せず 柴田氏、「市民協働」訴えも出遅れ

 「今回は読めない」。そうささやかれた伊豆の国市長選は、現職・小野登志子氏(72)=南条=が、新人・秋田清氏(66)=山木=と柴田三智子氏(58)=同=の合計得票をも上回る“完全勝利”となった。

 旧韮山町議1期、県議3期を歴任した小野氏は強力な後援組織に加え、4年間の実績をアピールすることで票を固めた。市の長年の懸案だったスポーツワールド跡地活用について、前年度に企業誘致の方針を固め、3月に製造2社との本契約を結ぶという追い風もあった。市の発展に向けた新たな政策も掲げ、4年前の得票数(1万469票)に2千票以上を上積みする結果につながった。

 秋田氏は「4年間でさまざまなものが有料化された」とし、約1年前に出馬表明。75歳以上の敬老祝い金支給の復活など福祉に関する公約を掲げた。クリを活用した市民総参加の“伊豆の国ブランド”構想や新たな観光振興策などで巻き返しを図ったが、現職の壁を崩すには至らなかった。

 2月に出馬表明した柴田氏は「市民協働」を訴え浸透を図ったが出遅れた。柴田氏の出馬は当時「小野氏に傾いている女性票を取るのではないか」「秋田氏の地元票や批判票を奪うのではないか」と他の2陣営に警戒されたが、小野氏の厚い支持が揺らぐことはなかった。

 小野氏は告示前、2期目の最優先課題に「農業・産業の振興と雇用の促進」を挙げた。スポーツワールド跡地の土地売買に関する議案が全会一致で可決されたのも、産業や雇用創出を求める声の大きさの裏返しといえる。旧3町の合併から12年。国からの交付金も減っていく中、市の活性化に向けた小野氏の“底力”に注目が集まっている。

 ■目立った若手の躍進 新人が当選者の半数以上―市議選

 伊豆の国市議選は24人(現職10人、元職1人、新人13人)で争った結果、現職8人、新人9人が歓喜の声を上げた。最下位当選者の得票数は791票で「800票程度」とされた当初の想定通りとなった。

 今回は市制施行後最年少当選者となった井川弘二郎氏(30)をはじめ、青木満氏(42)、高橋隆子氏(46)と若手の躍進が目立った。いずれも現役の子育て世代で、親たちの声を取り込んだ。選挙戦に先立ち、65歳以上の市議6人が引退の意向を示しており、若返りが図られる結果となった。

 4年前は当選者の中に50歳以下はいなかった。新人が過半数を占め議会の構成が変わる中、若手の存在感が試される。

(勝間田翔記者)

 【写説】有権者たちからの票を集計する開票立会人たち=伊豆の国市のあやめ会館

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