深海をテーマにした日本初の水族館。世界でここだけ!冷凍シーラカンスも見られる♪<沼津港深海水族館>【沼津市】

2015年05月20日

<沼津港深海水族館>
<沼津港深海水族館>

 日本一深い湾、最深部2500メートルの駿河湾が目の前にある沼津港に2011年12月にオープンした<沼津港深海水族館>。日本初、深海をテーマに、深海生物に特化したマニアックな展示が話題を呼び、全国各地から多くの人が訪れる。

 同館に展示している魚の80%は、深海底引き網漁で網に入った食用にならない魚や珍しい魚で構成。深海底引き網漁とは、主に脚を広げると3メートルを超える世界最大のカニ“タカアシガニ”を狙う漁で、毎年9月~5月に行われている。

 時には、石垣幸二館長やスタッフも船に乗り、深海生物の捕獲に挑む。水深数百メートルからあがった魚はとても弱く、酸素や海水の交換など最新の注意を払いながらの作業となるが、同館は、港から数分という距離のため、いち早く魚を水槽に運びこむことができる。まさに、地元の漁師の協力と、立地条件の良さが、難しいとされていた深海魚の展示を可能にした。

 受付を入り、1階の展示コーナーへ進む。通常の水族館とは違い、お客さんが魚を見ることができるぎりぎりの範囲で抑えた暗めの照明が、光の届かない深海の雰囲気を醸し出す。

 「浅い海・深い海」のコーナーは、それぞれの海に暮らす生き物たちの共通点を比較展示。色や形など、思わぬ共通点や、似てはいるが、まったく違う生き物だったりとさまざまな発見がある。奥には「石垣島」のコーナーがあり、南国のきれいな魚も見ることができる。絶滅の危機に直面している「宝石サンゴ」と言われる珍しい“アカサンゴ”や“モモイロサンゴ”を展示。

 「深い海」コーナーの人気展示は、大型水槽で見る「駿河湾の旬な生き物」。年に3~4回、生き物の入れ替えを行うので、目の前の駿河湾の四季を感じる展示となっている。

 最近人気ブームとなっている世界最大の“ダイオウグソクムシ”と、駿河湾の深海にすむ日本最大の“オオグソクムシ”の夢の共演も見られる。

 深海生物の持つ特殊な能力のひとつである「発光」。発光魚の中で、最も強い光を放つ“ヒカリキンメダイ”の展示コーナーでは、群れが織りなす光の乱舞にしばしうっとり。ヒカリキンメダイとは10センチ弱の小型の魚で、目の下に楕円形の発光器官を持ち、この中に発光バクテリアを共生させることで光っている。

 耳のように見える小さな鰭(ひれ)を動かして泳ぐ姿が円盤のように見えることから、「深海のUFO」と呼ばれる“メンダコ”は同館の一番人気。暗い深海では役にたたないせいか、メンダコは墨(すみ)を持っていない。※メンダコの展示は、深海底引き網漁が行われる冬場のみ。

 2階はシーラカンス・ミュージアム。3億5千万年前から変わらぬ姿で、今も泳ぎ続けているシーラカンス。同館は、世界で唯一の冷凍シーラカンス標本を2体、マイナス20度の特殊な冷凍ケースで展示。人為的な処理がされていない貴重な資料として世界中から注目されている。

 また、「生きた化石」といわれるシーラカンスが泳ぐコロモ諸島の海底のイメージは、2体の剥製で再現されており、モニターでCTスキャン画像や、珍しい遊泳映像なども見ることができる。

 調査隊ベースキャンプ、調査隊進化研究室などもあるので、発見秘話や、進化の謎など、謎の多いシーラカンスの生態の秘密は、ここで学ぼう。進化や適応、特殊な能力についてのワークショップを行う「生き物実験室」もあり。

 スタッフの鈴木友美さんは「最近は深海魚ブームで、遠方からたくさんの人が訪れ、リピーターも多い。深海魚にもメンダコのようにかわいいものや、きれいなものがいるので、意外に女性ファンが多いのも特徴。同館で深海魚のことを学び、隣接する飲食施設「港八十三番地」で、新鮮な魚介類や、駿河湾の深海魚を味わってほしい」と話す。

 鈴木さんのお薦めは目の前の鉄板で自分で焼く“浜焼き”スタイルが人気の「浜焼きしんちゃん」。創業百年の佐政水産の直営店でもある同店は、新鮮な刺し身の他、沼津港で水揚げされた深海魚のから揚げなども味わえる。

 他にご当地バーガーの“深海魚バーガー”“三島コロッケバーガー”が味わえる「沼津バーガー」をはじめ、「回転寿司 活けいけ丸」「DONどこ丼」「漁師天ぷら とらてん」「親子カフェ ノーチラス」などある。

 深海生物を見て、学んで、そして味わえることができるのは、日本でここだけ。(M)

◆施設名:沼津港深海水族館

◆営業時間:午前10時~午後6時(8月は7時まで)

◆住所:沼津市千本港町83(港八十三番地内)

◆電話:055−954−0606

◆年中無休 ※保守点検のため、臨時休業の場合あり

◆駐車場:近隣駐車場(有料)

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