村民が情熱をかたむけた伊豆最古の小学校 <国指定重要文化財・岩科学校>【松崎町】

2015年04月10日

国指定重要文化財・岩科学校
国指定重要文化財・岩科学校

 校門をくぐると、手入れの行き届いた庭園の先に、まばゆく輝く白い校舎が目に飛び込んでくる。なまこ壁をいかした寺社風の建物に洋風バルコニー。1880(明治13)年に完成した当時、さぞ感激したであろう重厚な建物が、当時の教育熱を感じさせる。

 岩科学校は、甲府市の「旧睦沢学校」=75(同8)年=、松本市の「旧開智学校」=76(同9)年=に次ぐ古いものとして知られる。79(同12)年当時、松崎では村内の教育振興熱が高く、まずは初等教育の充実を図るため、校舎新築に寄付金が集められた。総建築費2630円66銭。うち寄付金は4割余り。正面玄関に掲げられた「岩科学校」の扁額は、時の太政大臣・三条実美の書で、その上の龍は松崎の名工・入江長八が棟梁の「のみ」を借りて彫ったと伝えられている。

 校舎内には、当時の授業の様子や地場産業であった「まゆ」の展示、農機具、給食食器などが飾られ、2階の鶴の間には、左官技術と彩色技法を巧みに融合させた、長八作品の傑作といわれる欄間がある。床の間の緑は松葉を表現し、昇る太陽に見立てた紅の壁に飛び立つ130羽の鶴。表情の違う一羽一羽が活き活きと描かれている。

 村民たちが情熱を傾け、大切に守り続けた岩科学校は、1975(昭和50)年、建築史上貴重な遺産として、重文に指定され、2005(平成17)年には、旧開智学校(長野県松本市)と姉妹館提携した。

 庭内には、1875(明治8)年に岩科商社として造られ、後に岩科村役場として使用された貴重な建物を、移築復元した休憩処「開化亭」があり、特産物である桜葉を使った「さくら葉餅」や「桜葉アイス」などが人気で、ブリキのおもちゃや土産物の販売もしている。(T)

◆静岡県松崎町岩科北側442

◆電話番号/0558−42−2675

◆営業時間/午前9時~午後5時

◆定休日/年中無休

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