黒船来航の町・下田にハーバーライトあり。古き良き伝統の中に光る3代目オーナーの心意気<ハーバーライト>【下田市】

2014年10月24日

3代目オーナー・鈴木勝士さん
3代目オーナー・鈴木勝士さん

 今なお、レトロな街並みが残るペリーロードにほど近い場所にある錨(いかり)がトレードマークのバー・ハーバーライト。

 70年以上の歴史を持ち、「下田にハーバーライトあり」と、地元客はもちろん、観光客、多くの外国人にも親しまれ、国際色豊かなバーとして有名。6月の黒船祭には、店内に入りきれないほどの米国軍人であふれかえる。

 時代を感じさせる店内は、さしずめ、大人の社交場といった雰囲気で、カウンター内は、3代目オーナー・鈴木勝士さんと、2代目、元オーナー・中村彰さんの2人がシェーカーを振るスタイル。

 「旬の果物のカクテルが人気。中でも、地元産のイチゴや、ミカンを使ったカクテルがおすすめ。下田は坂本竜馬に、ゆかりのある土地。高知県産のショウガシロップを使用したカクテル"飛翔竜馬"は、坂本家当主お墨付きなので、ぜひ、一度、飲んでほしい」と鈴木さん。

 中村さんのおすすめは「あのころのジンライム」。昔は新鮮なライムなど手に入らなかったので、ジンライムは、コーディアルという液体のライムを使用していた。今ではコーディアルで作るジンライムを出す店はほとんどないが、同店では、年配者が当時の味を好み、いまでも注文するそう。合言葉は「あのころのジンライムを」。なじみのバーで飲む懐かしの味は、格別な味に違いない。

 鈴木さん考案のフードメニューで、最近、評判を呼んでいるのが「ムロアジのひもののピザ」。下田市の小木曽商店のムロアジの干物を使用し、注文を受けてから、生地を伸ばす。薄皮のクリスピータイプなので、カリッと、軽く、さっぱり食べられるのが特徴。

 鈴木さんいわく「ムロアジの塩気がピザとよく合う。まさしく塩梅(あんばい)がいい。アンチョビーとも、ツナとも違うムロアジ本来の味を楽しんでほしい」。ピザはその他に季節によって具材が変わる季節のピザなどがあり、手作りピクルスも人気。

 干物とピザ・・・一見、奇妙な取り合わせに思えるが、食べてみると、まさにベストマッチ。他の干物ではなく、ムロアジを選択した鈴木さんのセンスが光る一品だ。

 バー・ハーバーライトの扉は、木製階段を登った先。「扉の向こうの世界を覗いてみたい」。下田の若者の多くが、文字通り、ハーバーライトの階段イコール大人の階段を登り、大人のマナーを学び、成長していった。

 ジュークボックス、ダンスのステップ、悲喜こもごもの人間模様をすべて見てきた壁や床。古き良き時代の雰囲気はそのままに、3代目オーナーのおとこ気、心意気が加わって、新生ハーバーライトは船出した。

 祖父、父、息子、そして孫、その先までハーバーライトの話題は、世代を超え、語り継がれることだろう。(M)

◆店名:ハーバーライト

◆住所:下田市3丁目3−4 2階

◆電話:0558−22−0925

◆営業時間:午後8時~午前2時

◆定休日:月曜日 

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