県議選伊東 中田氏が3選 新人2氏に大差   

伊東版 2019年04月08日

花束を掲げ支援者と喜びを分かち合う中田氏=南町の選挙事務所(7日午後9時50分ごろ撮影)
花束を掲げ支援者と喜びを分かち合う中田氏=南町の選挙事務所(7日午後9時50分ごろ撮影)

 ■投票率 過去最低の45・32%

 統一地方選の前半戦となる県議選は7日、投票が行われ、即日開票の結果、伊豆地区の4選挙区(伊東市、伊豆の国市、函南町、三島市)の当選者が決まった。無所属の3人が立候補した伊東市選挙区(定数1)は、先行した現職中田次城氏(54)が安定した戦いで金子正樹氏(51)=自民推薦、杉本一彦氏(54)の新人2人に大差をつけて3選を果たした。投票率は45・32%で、1987年の45・34%を0・02ポイント下回り、過去最低となった。2017年6月の補欠選挙と比べると、2・14ポイント低下した。

 中田氏は抜群の知名度に加え、後援会が中心となって活発な運動を展開し、市内全域で支持を広げた。かつての盟友、杉本氏の出馬で陣営も引き締まり、60代以上の年配層を中心に浸透し、票を伸ばした。八幡野地区で建設計画が進む大規模太陽光発電施設(メガソーラー)に反対し、精力的に活動してきたことも評価され、支持が入り乱れる南部地区(富戸、八幡野、池、赤沢)でも着実に票を積み上げた。

 自民党の推薦を受けた金子氏は組織力を生かした運動を展開したが、知名度不足を解消できず、杉本氏も準備不足から支持が伸びず、現職の厚い壁を崩すことはできなかった。

 ■三つどもえも平常心 メガソーラー阻止誓う

 南町の中田氏の事務所には、支援者が次々に集まり、テレビで開票作業の中継に見入った。

 午後9時45分ごろ「当確」の速報が流れると、大きな歓声が湧き上がり、「良かった」「ありがとう」などと支援者同士が抱き合って喜んだ。

 直後に姿を見せた中田氏は「おめでとう」と声を掛けられると、握手をしながら礼を述べた。

 中田氏は「たくさんのご支援をいただいた。三つどもえの難しい戦いだったが、平常心でやるべきことをやったつもり。市民生活を脅かすメガソーラー建設計画の阻止などしっかりやっていきたい」と力を込めて語った。

 ■解説 喫緊の課題、経験に託す

 伊東市民は、県と市を結ぶパイプ役を引き続き中田次城氏に託した。空白期間はあったものの、28年という豊富な政治経験、川勝平太知事との連携を評価し、まだ道半ばの八幡野地区のメガソーラー建設計画の取り消しへの期待を込めた市民の支持も集めた。

 中田氏は今選挙で、ロケ誘致で伊東の経済復活、市民本位の市内県立3高校の再編、八幡野地区・奥野ダム隣接のメガソーラー断固反対−を公約に掲げた。いずれも自身が街頭演説などで語った「待ったなしの課題」であり、特に高校再編は伊東市の次代を担う人材の育成に大きな影響を及ぼす。市民が望む高校の実現に向け、パイプ役として果たす役割は大きい。

 市民が実感できる景気の回復も喫緊の課題であり、八幡野地区のメガソーラー建設計画の取り消しに加え、建設地の原状回復への手腕も問われる。

 金子氏は知名度不足が最後まで響き、杉本氏は出遅れを取り戻すことができなかった。

 ■期日前投票 伊東は1万129人

 伊東市選挙管理委員会のまとめによると、県議選伊東市選挙区の期日前投票者数は3月30日~4月6日の8日間で1万129人(男性4448人、女性5681人)で、2017年6月の補選を398人下回った。

 内訳は市役所3291人、伊東ショッピングプラザ・デュオ4337人、宇佐美コミュニティセンター693人、八幡野コミュニティセンター1166人、生涯学習センター荻会館642人。

 ■きょう当選証書付与式

 伊東市選挙管理委員会は8日午後2時から、市役所8階大会議室で県議選伊東市選挙区の当選証書付与式を開く。

 ■当選者の略歴

 中田 次城氏(なかだ・つぎしろ)54 無現(3) 不動産事務所代表 市ダイバーズ協議会長 元市議会議長 伊東高卒 鎌田

 【写説】花束を掲げ支援者と喜びを分かち合う中田氏=伊東市南町の選挙事務所(7日午後9時50分ごろ撮影)

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