伊東版 2019年01月21日
第53回伊東オレンジビーチ・マラソン(伊東市健康保養地づくり実行委員会主催)が20日、市観光会館周辺をスタート・ゴールに開かれた。気温12度ほどの爽やかな天候の下、子どもから大人まで、市内外の参加者が駆け抜けた。2241人が申し込み、完走者は1932人だった。
申し込みは北海道から山口県まであり、性別、年齢に分かれ2、5、10キロを走った。参加者たちは沿道からの「頑張れー」といった声援を受け、気持ちのいい汗をかいた。部活動やクラブのユニホーム、仮装で臨んだ参加者や、手をつないで走る親子の姿もあった。
最高齢の参加者は男性が84歳(熱海市、下田市)、女性は73歳(東京都)だった。熱海市の男性は10キロ、下田市の男性は5キロ、東京都の女性は10キロにそれぞれ参加した。
大会は市外参加者に配慮し、3年ぶりに日曜日に開いた。
■中村君、鈴木さん 「力走誓う」
伊東オレンジビーチマラソンの開会式は市観光会館で開かれ、参加者などが集まった。選手宣誓は12月に開かれた県市町対抗駅伝競走大会の伊東市代表選手、中村勇太君(東小6年)と鈴木美遥さん(八幡野小6年)が務めた。
2人は壇上で手を高く上げ、小野達也市長の前で「日頃の練習の成果を発揮し、力いっぱい走り抜くことを誓います」と高らかに述べた。
■ゲストランナー片岡さん「参加できて光栄」
伊東オレンジビーチマラソンの10キロの部一般女子(39歳以下)にはゲストランナーとして社会人野球チーム「茨城ゴールデンゴールズ」の選手兼監督の片岡安祐美さん(32)も参加した。片岡さんは開会式で「53回目になる大会に参加できて光栄」と話し、参加者とともにスタートした。
片岡さんは沿道の人たちと触れ合いながら完走した。走り終わると、「久しぶりの10キロ。走りやすいコースで楽しかった」と話した。
■東京五輪・パラ自転車競技開催をPR 市が体験コーナー
伊東市は20日に市観光会館周辺で開かれた「第53回伊東オレンジビーチマラソン」の会場で、伊豆市などで開かれる2020年東京五輪・パラリンピック自転車競技のPR活動を行った。スポーツに興味のある参加者たちが集まり、体験を通して競技への関心を高めた。
来場者は走り終わった疲れにも負けず、自転車をこいで最高時速を出す機械を体験した。子どもが多く訪れ、歯を食いしばって思い切りペダルをこいだ。大人では時速70キロを出す参加者もいた。
マラソンで2キロを完走したという黒木涼平君(7)は体験後「力が必要で難しかった」と感想を話した。
【写説】10キロの部で一斉に走りだす参加者たち=伊東市観光会館前
【写説】選手宣誓をする鈴木さん(左)と中村君=伊東市観光会館
【写説】参加者と一緒に笑顔で走る片岡さん=伊東市観光会館前
【写説】東京五輪・パラリンピック自転車競技をPRするブースで懸命に自転車をこぐ子ども=伊東市観光会館駐車場