カエルの“引っ越し”完了 大室高原から赤沢へ―伊東

伊東版 2018年07月12日

元気にかめの中を泳ぐモリアオガエルのオタマジャクシたち=大室高原
元気にかめの中を泳ぐモリアオガエルのオタマジャクシたち=大室高原

 ■深井さん宅に卵塊、無事に育てる場所なく… 山野井さんに託し「安心」

 伊東市大室高原の深井英子さん(87)宅で今年初めて、モリアオガエルが卵を産んだ。卵からオタマジャクシがかえり、縁あって赤沢に住む山野井昇さん(75)に引き取られた。オタマジャクシは山野井さんの自宅の池で元気に育っている。

 6月下旬、深井さん宅のゼニゴアの鉢の茎に泡状の卵塊が一つ見つかった。水場といえば鉢の下の皿にたまったわずかな水だけ。「このままでは水に落ちず、死んでしまう」と考えた深井さんはかめに水を張り、その中に鉢植えを入れた。ゼニゴアは長い間水につけたため弱ったが、オタマジャクシは無事にかえり、元気に水の中を泳いだ。

 しかし、周辺には猫や鳥が多く、「ここでは無事に育つことができそうにない」と思い、本紙を通じて毎年自宅の池にモリアオガエルが卵を産むという山野井さんにオタマジャクシを託した。

 深井さんは「これも終活の一環。病を患い、明日終わってもおかしくないと医者に言われたこともある。オタマジャクシたちを届けられて安心した」と話した。山野井さんは「受け取ったオタマジャクシは順調に育っている。カエルに成長したらぜひ見せてあげたい」と語った。

 【写説】元気にかめの中を泳ぐモリアオガエルのオタマジャクシたち=大室高原

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