大室高原に「サイクリストの宿」 滞在型観光に期待―伊東

伊東版 2018年07月04日

 ■石坂代表 絶景望むテラスも自作

 2020年東京五輪・パラリンピックの自転車競技が伊豆市で行われるのに合わせ県内各地で「サイクルスポーツの聖地」を目指す取り組みが進んでいる。伊東市でも市内初のサイクリスト向けB&Bゲストハウス「輪の宿」(石坂淳司代表)が今年3月にオープンした。会員制交流サイト(SNS)などで知ったサイクリストが訪れ、にぎわいを見せている。

 石坂さんは専門誌の記者を辞め、東京都から移住。趣味のサイクリングを生かし、夢だった宿泊施設を開いた。大室高原の麓にある物件を買い取り、荒れていた室内を家族で改装した。宿自慢の絶景を望めるテラスも自作したという。建物は木造2階建て、延べ床面積277平方メートル。宿泊できる部屋は6室。宿泊費は朝食付き1人5500円(税別)と手ごろ。盗難の心配がないよう室内に自転車を持ち込める。天候や体調によってコースや予定が変わった場合も、当日昼まではキャンセル料が発生しない。

 伊東市は高低差がある大室高原や、美しい風景、夏でも涼しくオールシーズン楽しめるなど、サイクリングには良い条件がそろっている。伊豆半島に訪れるサイクリストの大半は東京や神奈川などの関東方面。多くは1日で関東−伊豆半島間を往復し、宿泊せずに帰宅する。そのため、石坂さんはサイクリスト向け宿泊施設をきっかけに伊東で足を止め、観光してもらうことも期待している。

 石坂さんは「伊東市はサイクリストにとって良い環境がそろっている。市としても力を入れてほしい」と話した。県の担当者は「県内には豊富な観光資源を生かした多彩なサイクリングコースがある。滞在型の自転車旅行者の受け入れにつながると期待する」と応援している。

 【写説】自転車を喫茶室に持ち込める=伊東市富戸のB&Bゲストハウス輪の宿

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