斎藤真一作品、一堂に 伊東高に18年間勤務

伊東版 2018年04月05日

初期の作品「伊東漁港」を来場者に紹介する土屋さん(左)=猪戸のギャラリー・ヤマモト
初期の作品「伊東漁港」を来場者に紹介する土屋さん(左)=猪戸のギャラリー・ヤマモト

 ■初期から晩年35点

 伊東市猪戸のギャラリー・ヤマモト(土屋進さん経営)で3日、開廊40周年記念展「瞽女(ごぜ)と伊東―斎藤真一心のふるさと展」が始まった。県立伊東高に18年間にわたって勤務するなど伊東と関わりの深かった斎藤真一(1922~1994年)の初期から晩年までの作品35点を一堂に展示した。伊東の風景を描いた作品も出展している。

 岡山県生まれの斎藤は東京美術学校(現東京芸術大)を卒業し、53年、伊東高に着任。59年、フランスに留学して藤田嗣治らと親交を結んだ。62年ごろから取り組んだ津軽地方の盲目の三味線弾き「瞽女」を描いたシリーズで一世を風靡(ふうび)した。

 今回展には、初期の風景画から瞽女シリーズ、「明治吉原再見期シリーズ」、晩年の「昭和ロマンシリーズ」「街角シリーズ」などが並び、画風の変遷をたどることのできる内容となっている。伊東高に着任した夏に描いた「伊東漁港飯国丸」(いとう漁協所蔵)は、30号の油彩で一般の人が見る機会はほとんどなかったという。

 土屋さんは「『伊東漁港…』は、原点と言ってもいい作品だと思う。静けさや不思議な明るさを感じさせる独特の色使いは当時から変わらない。そこにフランス留学で得た細い線が加わり、瞽女シリーズなどの名作が生まれた」と解説する。土屋さん自身伊東高生時代に教わったことがあり、「『さいしんさん』(斎藤の愛称)には皆、かわいがってもらった。ざっくばらんな中にも繊細さを感じさせる人だった」と振り返った。記念展は22日まで。入場無料。問い合わせは同ギャラリー〈電0557(36)7694〉へ。

 【写説】初期の作品「伊東漁港」を来場者に紹介する土屋さん(左)=猪戸のギャラリー・ヤマモト

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