伊東の干物店強殺 被告、当日の行動説明―東京高裁控訴審公判

伊東版 2018年01月13日

 ■「被害者発見後 再び戻った」

 伊東市八幡野の干物店「八八ひもの」で2012年、社長ら2人を殺害して金を奪ったとして強盗殺人の罪に問われ、一審・静岡地裁沼津支部の裁判員裁判で死刑判決を受けた元従業員の無職肥田公明被告(65)=同市大原=の控訴審第2回公判が12日、東京高裁(大島隆明裁判長)で開かれ、被告人質問が行われた。次回公判は2月9日の予定。

 第2回公判で肥田被告は事件当日の行動について、午後7時10分ごろ八八ひものに行って血を流した2人を発見したがそのまま立ち去り、30分後に再び戻り、建物の中に入らずに離れた―と説明した。一審では八八ひものに戻ったことは証言していなかった。その理由について「弁護士に戻ったことは言わない方がいいと言われた」「法律の専門家なので言うことを聞くしかないと思った」などと説明した。

 検察官と裁判官は、主に八八ひものから立ち去った後の肥田被告の立ち寄り先や行動について質問した。供述の一部にあいまいな部分もあった。肥田被告は「記憶違いはあるが、ウソを言ってはいない。真実を述べている」と訴えた。

 16年11月24日の一審・裁判員裁判の判決によると、肥田被告は12年12月18日、「八八ひもの」で社長清水高子さん=当時(59)と従業員小淵慶五郎さん=当時(71)を刃物で突き刺すなどして店内のプレハブ型冷凍庫に閉じ込めて殺害し、店の売上金など現金約32万円を奪った。

 一審は目撃者や自白などの直接証拠がない中、検察側の示した状況証拠を大筋で認め、肥田被告に死刑を言い渡した。弁護側は一貫して無罪を主張した。

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