神楽、三番叟を熱演 荻、十足の保存会―伊東市郷土芸能祭

伊東版 2017年11月05日

伝承された神楽を披露する荻神楽保存会のメンバー=市観光会館
伝承された神楽を披露する荻神楽保存会のメンバー=市観光会館

 本年度の「伊東市芸術祭郷土芸能祭」(市教育委員会主催、市無形民俗文化財保存協会主管)が3日夜、市観光会館で開かれた。荻神楽保存会、十足三番叟(さんばそう)保存会が出演し、伝統芸能を披露したほか、担い手として保存・伝承に功労のあった3人を無形民俗文化財功労者として表彰した。

 郷土芸能祭は、普段は祭典でしか見ることのできない各地の郷土芸能を多くの人に見てもらうのが狙い。鹿島踊りや御船歌など、市内の12保存会が交互に出演している。神楽は笛と太鼓の音に合わせ、ステージ上で時に激しく、時にゆっくりと舞った。来場者は長年にわたって伝承されてきた、日本の伝統芸能を静かに見入った。

 荻の神楽は明治時代以前から神社に奉納されていたと言われ、悪魔退散、五穀豊穣(ほうじょう)、福来を祝う習わしとされる。終戦前後の約30年間は断絶状態となったが、1963年頃から若衆組有志が習い覚え、伝承するに至った。「下りは」「剣の舞」「鈴の舞」「狂の舞」の4部構成だが、「狂の舞」は技能伝承者がいない状態という。

 十足の三番叟は、平安時代に農民の間で娯楽として始められたと言い伝えられている。今ある衣装は安政年間のものとされ、それ以前のものは1857(安政4)年の火災で焼失したとされる。着用する衣装は1970年に寄付されたもので、面は安政年間のものを80年に氏子全員の寄付で塗り替えたという。

 【写説】伝承された神楽を披露する荻神楽保存会のメンバー=伊東市観光会館

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