「介護 遊び心持って」 講談師・田辺鶴瑛さん福祉講演―伊東

伊東版 2017年09月12日

ユーモアたっぷりに介護体験を語る田辺さん=健康福祉センター
ユーモアたっぷりに介護体験を語る田辺さん=健康福祉センター

 ■ユーモア交え自身の体験

 伊東市社会福祉協議会は10日、市健康福祉センターで福祉講演会を開いた。講談師田辺鶴瑛さんが、「ハッピーエンド介護」と題し、遊び心を持って取り組む“鶴瑛流”の介護について自身の体験を基に語った。

 田辺さんは1955年北海道函館市生まれ。これまでに実母、義母、義父の3人の介護を経験した。講演会では、張り扇を手にした講談スタイルで、ユーモアたっぷりに介護と向き合った日々を紹介した。

 義母の世話を始めたころの自分を「あれはパワーハラスメント介護だった」と振り返った。「いい嫁になろうとして、無理していた。でもある日、しょせん他人なのだからできる範囲で適当にやればいいと気付いた」―。それから夫や義父にも協力を求めるようになり、義母も満足して旅立ったという。

 その後、認知症の義父を在宅で6年間介護した。「大声を出すので、まず近所の人にきちんと説明した。義母を介護した経験を生かし、ぼちぼち手抜きをしながら介護することにした」。それでも頭にくることは多い。「そんな時は我慢せず、文句を言った。手を上げずに口げんかすることはお互いの理解につながる」などと持論を語った。

 遊び心を持った介護の一例として、夜中に呼ばれた時に洗濯ネットをかぶっていったことを紹介し、「よほど驚いたのか、普段より文句が少なかった。それから、いろいろなかぶり物を用意するようになった」などと述べた。「オレはどこに行くのかなあ」と聞かれて「あの世だよ」と答えたこともあったという。来場した150人は、ときおり笑い声を上げながら、田辺さんの話に熱心に耳を傾けた。

 【写説】ユーモアたっぷりに介護体験を語る田辺さん=健康福祉センター

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