ツバメの巣保護へ“奇策” 伊東・大上商店

伊東版 2017年07月14日

「カラス侵入禁止」の張り紙の効果に期待する大上商店の店主萩原さん=八幡野
「カラス侵入禁止」の張り紙の効果に期待する大上商店の店主萩原さん=八幡野

 ■ガレージに「カラス侵入禁止」の張り紙 通行人の視線警戒「期待」

 「カラス侵入禁止」と書かれた張り紙が、伊東市八幡野の総合食品センター「大上商店」横のガレージに掲げられている。何のために、誰に向けた警告なのか、不可解に見える。しかし、張り紙は、車庫内にあるツバメの巣を守るための奇策だった。

 ■「わずかでも…元気に巣立って」

 張り紙を掲出したのは、同商店の店主萩原信春さんと、妻敦子さん。毎年春から夏にかけガレージ内で、ツバメが巣を作り子育てしている。今春も7家族が子育てを始めた。ところが、ひなや卵を狙ってカラスが相次いで襲来。幾つもの巣が被害を受ける光景を目の当たりにした。

 以前はカラスが触れるのを嫌う釣り糸を天井から垂らす作戦が功を奏していたが、最近は効果が薄れていた。手をこまねいていた矢先の5月中旬、テレビの情報番組で、専門家が発案した“張り紙作戦”が、東日本大震災被災地の岩手県内で効果を上げているケースを知った。見よう見まねで即実行に移したという。

 張り紙の「警告文」を目にした通行人などが周囲にいるカラスに視線を向けたり、指さしたりすることで、警戒し、寄りつかなくなる効果が得られるらしい。

 萩原さん夫妻は「張り紙をした初めの数週間はカラスが来なくなった。でも、慣れてしまったのか、最近はあまり効果がなくなった。ほとんどの巣が襲われ、生き残っているのは1家族だけ」と残念そうに話しながらも、「わずかでもツバメが元気に巣立つ姿が見たい。多くの人が張り紙を見て、カラスの侵入を防いでくれたらうれしい」と切望している。

 【写説】「カラス侵入禁止」の張り紙の効果に期待する大上商店の店主萩原さん=八幡野

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