特集=第80回黒船祭あす開幕 19日まで開国の街、一色に

2019年05月16日

「公式パレード」で、オープンカーから手を振る福井祐輔市長とウィリアム・ハガティ駐日米国大使=昨年の第79回黒船祭
「公式パレード」で、オープンカーから手を振る福井祐輔市長とウィリアム・ハガティ駐日米国大使=昨年の第79回黒船祭

 下田市最大の観光イベント「第80回黒船祭」が17~19日、幕末開港の史跡が残る市街地をメイン会場に開催される。80回目の節目を迎えた今年は、静岡デスティネーションキャンペーンのメイン行事の一つに位置付けられ、例年以上の盛り上がりが期待される。

 1934(昭和9)年に始まった伝統ある日米友好の観光イベント。在日米国大使館・領事館、米海軍、日米協会、外務省、自衛隊、海上保安庁などの関係者を招き、交流する。

 祭典は17日、米派遣艦への儀礼訪問と、ペリー上陸記念公園での献花式で開幕する。ペリー艦隊の乗組員らが眠る玉泉寺では米海軍主催の墓前祭が営まれる。

 人気の米海軍第7艦隊音楽隊の演奏会は、稲梓中、玉泉寺、街中の開国市ステージの3カ所で開かれる。市街地では、グルメや雑貨などの開国市がオープンし、3日間にわたり来遊客をもてなす。

 夜は下田湾で海上花火大会。

 18日は、メイン行事の記念式典と公式パレードが行われる。記念式典は下田公園開国広場で花輪奉献、主催者式辞、来賓祝辞、日米親善絵画コンテストの表彰式などがある。

 続く公式パレードは、約430人が目抜き通りを行進する。日米の国旗を掲げ、オープンカーや音楽演奏などで華やかに盛り上げる。

 日米和親下田条約が締結された了仙寺では、条約調印再現劇をはじめ、下田芸妓(げいぎ)の踊り、着物ファッションショーが行われる。

 市民文化会館では、駐車場で黒船音頭、豆州白浜太鼓、大ホールでジャズオーケストラ、第7艦隊音楽隊、海上自衛隊音楽隊が出演する黒船サンセットコンサートが開かれる。

 日没後、伝統の河内手筒花火に続き、前夜に続き海上花火大会が行われる。

 最終日の19日は、目抜き通りで「にぎわいパレード」が行われる。音楽隊やドリル隊に加え、条約再現劇出演者やご当地キャラなどが参加し、にぎわいを演出する。

 市民文化会館駐車場では、コンサート、再現劇、ダンス、よさこい踊り、道の駅・開国下田みなとでZUMBA(ラテン系のダンスフィットネス)、朝日子供太鼓、日米親善綱引き大会が行われる。

 このほか、海上保安庁の巡視船、海上自衛隊の掃海艇の一般公開、日米親善ビーチバレー大会、ビーチサッカー大会、シーカヤック体験、姉妹都市交歓絵画展など盛りだくさんの催しが予定されている。

 ■開港80周年記念し開始 きっかけはハリス記念碑建立

 黒船祭は、開港80周年を記念し、1934(昭和9)年に始まった。その9年前の25年、バンクロフト駐日米国大使を迎え歓迎会を開催し、花火大会や提灯行列を実施した。大使の希望を受け27年、玉泉寺にハリス記念碑を建立し、黒船祭につながっていった。

 53年、下田公園にペリーとハリスの開国記念碑を建立した。58年には米海軍の空母「ホーネット」と潜水艦「キャットフィッシュ」が参加。この年にペリーの生誕地・ニューポート市と姉妹都市提携した。

 60年に日米修好通商100年を記念し、日米修好の碑を除幕。66年、ペリー上陸記念碑を除幕。79年6月には現職のカーター大統領が来訪した。

 2004年に下田開港150周年を迎え、翌年にペリーの子孫が初参加。14年、日米友好の木ハナミズキを植樹。昨年18年、ニューポート姉妹都市提携60周年を迎えた。

 黒船祭は太平洋戦争で1941年から6年間中断し、47年に再開。伊豆半島沖地震が発生した74年と、東日本大震災が発生した2011年に中止となった。

 【写説】「公式パレード」で、オープンカーから手を振る福井祐輔市長とウィリアム・ハガティ駐日米国大使=昨年の第79回黒船祭

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