住宅の耐震計測開始 伊豆の国・西島建築設計工務

2018年11月14日

建物がどの程度の地震まで耐えられるかを推測するために用いる振動機=伊豆の国市内野住宅建設現場
建物がどの程度の地震まで耐えられるかを推測するために用いる振動機=伊豆の国市内野住宅建設現場

 ■安全性の高さ推定 「堅さ」「バランス」判断

 安心安全に暮らせる建物を提供したい−と、20年以上前から構造計算を行っている伊豆の国市長岡の西島建築設計工務(西島常祥社長)は、新築住宅などの動的耐震計測を開始した。建物が地震についてどの程度安全性が高いかを推測するもので、構造計算をした新築住宅で行うのは全国的にも例がないという。

 動的耐震計測は、振動機を建物に設置して小さな地震を起こし、そのときの建物の挙動を計測する。木造住宅の耐震性を判断する上で、最も大切な「建物全体の堅さ」「建物各部の堅さのバランス」が分かる。リフォームや新築するときの建物補強の重点箇所が、的確に決められるという。

 地盤調査会社「ビイック」(本社・東京都文京区)が開発した、一般財団法人ベターリビングの「技術審査証明」を取得した振動機などを使用。このほど、同社が構造計算を行った市内の住宅建設現場で、動的耐震計測を初めて実施した。その結果、この建物は阪神淡路大震災クラスの地震や県が想定する規模の東海地震が起きても高い安全性が確保できることを確認できた。

 建物がどこまでの地震に耐えられるかを調べる「構造計算」は、建築基準法では、木造2階建て以下の住宅はしなくていいという例外が認められており、全体の95%が計算されていないという。

 西島社長は「伊豆は地震が多い地域。これから構造計算に基づき、動的耐震計測で立証しながら、予想される東海地震で被害を少なくしていきたい。地震が起きても住み続けられる家づくりを進めていく」と言葉に力を込めた。

 同社は、新築住宅に、同計測を標準で組み込む。値段は1坪当たり50万円台(フル込み価格)という。

 【写説】建物がどの程度の地震まで耐えられるかを推測するために用いる振動機=伊豆の国市内野住宅建設現場

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