老舗和菓子店が100年 熱海・銀座町の「本家ときわぎ」

2018年10月24日

セロハンで包んだようかんを店頭に並べる加藤さん(右)と前沢社長=熱海市銀座町の「本家ときわぎ」
セロハンで包んだようかんを店頭に並べる加藤さん(右)と前沢社長=熱海市銀座町の「本家ときわぎ」
店頭でようかんを切る加藤さん=熱海市銀座町の「本家ときわぎ」
店頭でようかんを切る加藤さん=熱海市銀座町の「本家ときわぎ」
創業間もない店舗。銀座町内にあったが場所は現在とは違う
創業間もない店舗。銀座町内にあったが場所は現在とは違う

 ■変わらぬ製法で伝統の味 看板商品のようかん、“顔”見える販売貫く

 創業100年を迎えた老舗和菓子店「本家ときわぎ」=株式会社常盤木、熱海市銀座町=は、昔からの変わらぬ製法で伝統の味を守り続けている。看板商品のようかんは1本ずつ透明のセロハンで包装し、毎日作りたてを店頭に並べる。手間暇がかかる上に日持ちしないが、昔ながらの味と、手にとって見える販売スタイルを貫くことで、顧客の信頼、リピーター獲得につながっているという。

 店を仕切るのは社長の前沢章治さん(77)と跡取りの次女・加藤寿美江さん(50)で、2人で菓子を作る。休日には1日300~400本のようかんが売れる。店頭に並べた品が売り切れてしまい、注文を受けたその場で切り分けて包装することも珍しくない。

 加藤さんは「賞味期限は未開封で約2週間。真空パックなら1年ほど持つため、効率は悪いかもしれない。しかし、中身が見える誠実な商売を心掛けているので、お客さまがようかんの“顔”を見て買う昔からのスタイルが一番いい」と話す。

 ようかんは7種類。若いころ和菓子職人として働いていた初代が研究を重ねて作成した“黄金レシピ”にのっとり作るという。寒天、小豆、砂糖を使い保存料、香料は一切入れない。

 伝統の味を守りながらも新商品の開発に力を入れている。しっかりとした練りによって水分が少ないことや、保湿効果の高い水あめを使わない同店の特徴を生かした新作を2015年に考案した。ようかんを自然乾燥させた菓子で表面はさっくり、中はしっとりと二つの食感を楽しめる。販売開始後すぐ人気商品となった。

 前沢社長は「先人の教えを守り、これからも多くの人に喜んでもらえる品を提供していく」、加藤さんは「お客さまへの感謝を込めて菓子作りに精を出し、店をつないでいきたい」と次の100年に向け意気込みを話した。

 【写説】セロハンで包んだようかんを店頭に並べる加藤さん(右)と前沢社長=熱海市銀座町の「本家ときわぎ」

 【写説】店頭でようかんを切る加藤さん=熱海市銀座町の「本家ときわぎ」

 【写説】創業間もない店舗。銀座町内にあったが場所は現在とは違う

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