身近な法律講座 80=【事業承継8】親族が事業を承継する(伊奈綜合法律事務所・伊奈誠司弁護士)

2018年08月13日

親族が事業を承継する
親族が事業を承継する

 親族内承継は文字通り、経営者の親族が事業を承継することを指します。経営者の子、孫、兄弟姉妹、甥姪などが承継者となります。

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 親族内承継のメリットとしては(1)後継者教育のしやすさ(2)家業の承継が可能(3)関係者の理解の得やすさ(4)株式の分散の抑制があります。

 (1)経営者には経営の実践・経験はもとより、決算書の読み方、法務、人事・労務の基本的知識など多様な知見・知識が必要となります。後継者が親族の場合、承継完了までの時間を長く取れることが多く、これらの知見・知識を得るための教育期間が確保できます(2)会社の事業が経営者の家の代々の家業と重なる場合、家業の承継もできることになります。例えば、会社の事業が江戸時代から続く老舗の和菓子屋という場合、承継者が親族であれば、老舗の和菓子屋という家業も承継されることになります(3)関係者の心情的理解が得やすいことが多いです(4)承継者が現経営者の相続人である場合、現経営者から株式を相続することで株式の分散が一定程度抑制されます。

 デメリットとしては(1)身内であるため、承継者が適任であるか厳格な判断が困難となり得る(2)親族の情が入り、合理的な判断ができず、情実に流される(3)相続とリンクした場合、相続をめぐる紛争拡大につながりかねない、などがあります。

(小田原市・伊奈綜合法律事務所、伊豆の国市出身)

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