「飲む温泉」根強い人気 観音温泉―下田・横川

2018年07月25日

飲む「観音温泉」のペットボトル充填ライン工場=下田市横川の「観音温泉」敷地内
飲む「観音温泉」のペットボトル充填ライン工場=下田市横川の「観音温泉」敷地内

 ■超軟水のアルカリ泉 年間6万2000ケース出荷

 天下の秘湯として知られる「観音温泉」は、下田市横川の県道下田松崎線から4キロほど入った山中に建つ一軒宿。この源泉を加工した「飲む温泉」が健康志向の人々に根強い支持を受けている。

 地下600メートルから湧く温泉は、硬度1・0未満の超軟水。水素イオン指数(pH)9・5のアルカリ泉で、カルシウムの吸収を助けるシリカを豊富に含む希少性が高い温泉だ。

 もともと「飲める温泉」として湯治客に提供していたが、ひそかにくんで商売を始める人が出てきた。そこで許可を受け、1998年から委託加工による飲用水販売を開始。2001年、敷地内にペットボトル充填(じゅうてん)ライン工場を建設し、自社製造を始めた。

 350ミリリットル、500ミリリットル、2リットル、20リットル(ボックス型)の4種類をネットや電話通販、大手百貨店などで販売する。価格は500ミリリットルで税別190円。安くはないが、今年7月1日までの1年間で6万2千ケース(350ミリリットル30本など)を出荷した。豆腐(富士市の食品会社)や手打ちそば(三島市のそば店)など、業務利用も広がっている。販売量は右肩上がりという。

 鈴木和江社長は「『健康に役立った』という声をたくさんいただいており、自然の恵みに感謝しています」と話している。

 【写説】飲む「観音温泉」のペットボトル充填ライン工場=下田市横川の「観音温泉」敷地内

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