伊豆路=間違いだらけのパン選び(伊豆の国市、パン祖のパン祭実行委員長・杉山大一)

2018年01月07日

 ドイツでは近年、BIO(オーガニック)の店がどの街にもあります。安かろう悪かろうの品を食する人が増え、豊食が“豊植”され(悪い食品に汚染され広まり)つつあります。日本に目を向けると、ドイツ以上にとんでもない曲がり物が店頭をにぎわせています。

 私の本業パン業界も曲がり物のオンパレードで、本物が貴重になっています。例えば、量販店が食パン1斤100円前後で販売しているのに対し、リテール(小売り)ベーカリーは200円以上の値が付いています。これは決して高額ではなく、100円で客の気を引く販売者が悪く、発端は消費者が正しい商品を正当な価格で購入する意識が欠落し、販売者も価格競争の中、製造メーカーに無理に注文していることにあります。

 しかも、パン業界も最低賃金に届く原資がなく。この状態が続けば、製造者は潰れ、消費者は健康から離れていくのは間違いないです。ドイツのパン業界も数年前から大手だけが残り、中堅はほとんどなく、昔ながらの製法で作っている小さいところもなくなりつつあります。「国産小麦のパンありますか」と異常に国産を意識している人がいますが、これも全てが良いわけではありません。

 人間は仕事の効率を上げるために勉学に励み、ものづくりの向上に修業、努力し、いろいろな分野で便利になって来ているのは素晴らしいと思います。しかし、忘れてはいけないことは、便利になればなるほど脳は退化する可能性も秘めていることです。機械に操られる職人ではなく、機械を操り潜在能力を引き出す職人を目指したいものです。最後に半年にわたり、私の駄作にお付き合い下さいましてありがとうございました。DANKE=感謝

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