伊豆路=子どもの健康と保健室(伊東市教育長・高橋雄幸)

2017年11月13日

 伊東市養護教諭部会(保健室)が、市内の子どもたちの体格や健康状態について「平成29年度・定期健康診断のまとめ」の冊子を発刊しました。

 まとめによると、身長・体重では、小学4年生と6年生から中学2年生までは、男女とも昨年度の県平均を上回っています。視力については、学年が進むにつれて視力低下の割合が増加していますが、ここ10年間はおおむね横ばいで、女子はやや低下の割合が高い傾向にあります。歯については、う歯罹患(りかん)率は大幅に減少してきています。しかし、中学校では歯肉炎や歯垢(しこう)の付着している生徒が、増加傾向にあることが記載されています。

 保健室の起点は、明治時代の学校医務室・検査室と呼ばれる場所です。その後、昭和16(1941)年より、制度として養護教諭という教員が位置付けられ、現在に至っています。子どもたちが心身の不調を訴える中で、精神的な不安などを和らげることができ、安心を得られる空間として欠かせない存在となっています。

 2年前にアフリカ諸国の教育関係者が、静岡県教育委員会の視察に来た時のことです。義務教育や高校教育の施設を見学して、特に強い関心を示したのは保健室の存在でした。

 それは、子どもたちの発育や身体の不調・感染症対策など教職員等と連携して対応していることに、アフリカ諸国や欧米にはない制度であると感銘していました。

 近年、子どもたちを取り巻く社会環境や生活環境が、多様化・複雑化してきています。学校(園)では、学校医・学校歯科医・学校薬剤師の先生方との連携を強化して、子どもたちの健康課題に取り組んでいます。

 今後も、専門機関などの支援を教育に生かしながら、子どもたちの健康をさらに推進していくことが大切であると考えます。

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