伊豆釣行=尺アユ、重量感ある引き 狩野川支流大見川上流で良型15匹―伊豆市 

2017年09月20日

よく似ているヒラソウダ(上)とマルソウダ=西伊豆町の田子港
よく似ているヒラソウダ(上)とマルソウダ=西伊豆町の田子港
植田さんが釣った丸々と太った尺アユ
植田さんが釣った丸々と太った尺アユ
シイラを手にする雪野さん=熱海港ナナハン岸壁
シイラを手にする雪野さん=熱海港ナナハン岸壁

 伊豆市の植田正光さん(70)は7日、狩野川支流の大見川で30センチの尺アユを釣り上げた。

 ポイントは特別解禁地区の梅木発電所取水口上流にある新橋上下流。この場所は昔から大型が釣れるポイントで、放流魚を中心に大きく育つという。

 川幅が狭いうえ、川岸には草が多く生えているため、長ざおは使いにくく7・2メートルを使った。仕掛けは天井糸がナイロン0・8号、水中糸は0・6号、ハナカン8号、掛け針は8・5号の4本イカリを使った。

 釣り方は瀬やトロ場など川全体をまんべんなく探った。尺アユが掛かったときは、はっきりしたアタリではなく、急に重くなり魚が走りだしたという。重さに耐えつつ徐々に寄せ、たも網で取り込んだ。この日の釣果は25~30センチが15匹だった。

 植田さんは「28、29センチは釣れるが30センチ級はなかなか釣れない。9月の初めに出たのは珍しい。今後は狩野川本流の大仁地区でも、大型が釣れるだろう」と話した。

 ■浮き消し込みシイラ壁 タナ2メートルをカゴ釣り―熱海港ナナハン岸

熱海市にある熱海港ナナハン岸壁は、足場が良く水深もあるので、サビキの小物からカゴ釣りの回遊魚狙いと幅広い釣りが楽しめる。

 ソウダガツオなど青物が日により回遊しており、横浜市の自営業雪野健太郎さん(29)は14日、カゴ釣りで30センチ級のシイラを釣った。本格的に釣りを始めて約3年で堤防のカゴ釣りを中心に楽しんでいる。普段は横浜の海釣り施設などに行っており、熱海港は初めてだ。

 入釣ポイントは岸壁の中央付近で午前8時ごろ始めた。さおは投げ釣り用の3・6メートル、リールはスピニングでアブ・ガルシアのカーディナル4000番、道糸は3号を使った。仕掛けは羽根浮きが10号、コマセカゴに針6号のスキンサビキを付け、重りはナス形10号を使った。食わせ餌は使わず、コマセにアミを使用した。

 釣り方は10~15メートル投げ、タナ1・5~2メートルを狙った。仕掛けがタナに届いたら、コマセをまきアタリを待つ。アタリが出たのは11時半ごろで、浮きが一気に入った。アワセを入れると思ったほどの抵抗はなく寄ってきたので、そのまま抜き上げた。雪野さんは「久しぶりの釣りだったが、シイラが釣れてよかった」と話した。

 ■7日、プロズワン展示販売会 イシグロ・伊東店

 釣具の量販店イシグロ伊東店は10月7日午後1~6時、ハタなどの根魚狙いを専門とするメーカー・プロズワン代表の佐藤文紀さんを半日店長に迎え「プロズワン展示販売会」を開く。

 伊豆への釣行が多い佐藤さんがハタ釣りの攻略法、商品の使い方などを解説する。イベント特典も用意している。

 問い合わせは同店〈電0557(44)5666〉へ。

 ■ヘボ釣り師が行く!(26)=ソウダガツオ2種 釣り分けできぬヒラとマル

魚には姿、形がよく似た近縁種が存在する。マサバとゴマサバ、ブリとヒラマサなどが代表例であろう。腹部に黒い斑点があればゴマサバというように、たいていの近縁種は一見しただけで見分けられる。ところが、酷似していて判別が難しい近縁種がある。それがヒラソウダとマルソウダである(写真)。

 生息数はマルが多く、たまにヒラが交じる。いずれも体長40センチ程度の小型のカツオである。手に取ってじっくり見ないと、区別できないほどよく似ている。見分けられる釣り人は1割もいない。

 まず体側の銀色の部分を観察する。同じ銀色でも、前びれを含む固い部分は、うろこのない腹部と色合いが微妙に違う。その部分がヒラでは第一背びれのすぐ後ろで消えてしまうのに対し、マルはだらだらと第二背びれのあたりまで続いている(写真の(1))。

 えら上部の紺色の縁でも識別できる。ヒラは背中の紺色と離れているのに対し、マルはつながっている(写真(2))。全体的にヒラは体長に比べて体高があるものの、1匹だけでは比べようもない。

 ところが、包丁を入れると両者の違いは歴然としている。ヒラの身はピンク色をしていて刺し身にするとおいしい。マルは血合いが多いので真っ赤であり、刺し身に向いていない。

 「釣った魚は刺し身が一番」を信条とするへぼ釣り師は、なんとかヒラだけを選んで釣りたいと考えるのだが、これがなかなかできない。ヒラもマルも同じ仕掛けに食いついてくるし、タナ(泳層)も同じなので、タナを深くするとパタッと釣れなくなる。宇久須港(西伊豆町)のベテラン釣り師に聞いてみると、「釣り分けなんかできねえ。10本釣ったらヒラが1本交じる」との答え。自分の腕がないのではなく、釣り分けようという試みが無謀な挑戦なのである。

 ひるがえって魚の立場になって考えてみた。ヒラは自分がヒラであり、マルとは違う種類であるということを、どうやって認識しているのか。マルの群れの中に入り込んでしまったとき、「あっ、いけね」と感じるのだろうか。魚は鏡という文明の利器を持っていないので、自分の姿を見て銀色の部分が、どこまで続いているか確かめたことがないし、まして自分の身の色がピンクか赤か知りようがない。

 思い切って東海大海洋科学博物館と県水産技術研究所に電話してみた。電話口に出た研究者は開口一番、「難しい質問ですねえ」。続けて「魚の視力は0・1程度なので、わずかな模様の違いは分からないでしょう」「別々の種として繁殖しているのですから、何らかの方法で種を区別しているはずです。でもその方法は分かっていません」との答えで、ナゾは深まるばかりだった。

 ベテラン釣り師の言うように、ヒラを釣り上げるには「数打ちゃ当たる」の要領で、根気よく釣り続けるしかないのかもしれない。

 (西伊豆町、団体職員) 

 【写説】よく似ているヒラソウダ(上)とマルソウダ=西伊豆町の田子港

 【写説】植田さんが釣った丸々と太った尺アユ

 【写説】シイラを手にする雪野さん=熱海港ナナハン岸壁

 【図説】伊豆釣行場所

 【図説】伊豆釣行潮時

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