寄稿=伊豆川奈に導かれて(5)山本文夫―伊東市に文化の拠点を クラシックに適したホール

2017年09月19日

世界的バイオリニスト村田穂積さんを招いて開かれたストリングアンサンブル伊豆の特別演奏会=市観光会館ホール(5月13日撮影)
世界的バイオリニスト村田穂積さんを招いて開かれたストリングアンサンブル伊豆の特別演奏会=市観光会館ホール(5月13日撮影)

 全国各地に近代的な音楽ホールがありますが、伊東市にはありません。音楽、とりわけクラシック音楽に適したホールは、音が響く、つまり残響することが必要です。クラシック音楽が作曲された当時、楽器の音がよく響く教会堂や宮廷の広間で演奏されたからです。

 伊東市は昨年、文化ホールや図書館の建設のために基金を創設し、5千万円を積み立てました。民間の音楽・文化ファンとして、伊東市文化協会会長・遠藤一夫さん、伊東市音楽連盟会長・高橋誠さん、ストリングアンサンブル伊豆相談役・外岡協子さん、伊東商工会議所元専務理事・前田宗宏さん、そして私の5人で「文化ホール建設を願う市民の会」を結成し、伊東市当局への陳情やファンの皆様への募金協力をお願いしてきました。この会にはその後、伊豆フィルハーモニー管弦楽団代表・板垣智昭さん、伊豆ヴェルディ記念合唱団代表・斉藤真知子さんも加入してくださいました。

 今年7月、新しく就任された小野達也市長に、新たな募金を持参してホール建設のお願いに伺ったところ、市長から「必ず建設します、そのためのスケジュール作成に着手します」と強いご決意の表明があり、その後「年度内にいくつかのプランを作り、皆さんの意見を聞く」とタウンミーティングの際に話されました。

 近年、自治体が建設するホールは、音楽もできれば演劇、講演会やシンポジウムもできるという多目的ホールです。イベントによってステージ後ろの反響板や、ホールの壁、天井の構造などを変えることによって、そのイベントに適した音響環境を作りだします。

 市民として使いやすいばかりでなく、国内外一流の芸術家が喜んで使ってくれる、そのようなホールをぜひ造っていただきたいと願うものです。そう思っていたところ、世界的な音楽家、NHK交響楽団の首席指揮者、パーボ・ヤルビさんから、次のような激励文が送られてきました。伊東市出身のバイオリニスト村田穂積さんの手配によるものです。

 「伊東市のような小都市にクラシック音楽を楽しむ場が造られることは、人々がそこに集まり、文化交流の機会を生むために大変重要なことです」。大切にしたい、そしてぜひ皆さまと共有したいコンセプトです。

 (伊東市川奈、小室山富士急別荘地自治会長)

 【写説】世界的バイオリニスト村田穂積さんを招いて開かれたストリングアンサンブル伊豆の特別演奏会=市観光会館ホール(5月13日撮影)

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