伊豆路=石田先生との出会い(伊豆の国市、パン祖のパン祭実行委員長・杉山大一)

2017年09月11日

 伊豆の国市の「パン祖のパン祭」はサントリー地域文化賞を受け、早くも1年。県東部で初の受賞です。一番の決め手はイベントの主軸である全国高校生パンコンテストです。

 どうして同コンテストを初回からひらめき、実行できたか。小生はオーブンの開発、展示会のデモンストレーション担当をする中、農業高や授産施設などの立ち上げ指導に全国を回っており、20年前にメーカーの依頼で県立磐田農業高に行きました。実習室のドアを開けたら、堅物なおにぎりの輪郭の石田先生が私を待ち構えていました。他校に教えに行った時の内容で講習したら、すごく不満そうな顔をされました。

 石田先生は何事も勉強する執着心の素晴らしい方で、後から聞くと、私とは最悪の出会いだったとのことでした。私の講習内容の少なさにご立腹され、行ったその日に「お宅に勉強に行かせていただいてもよろしいでしょうか」ときたのです。今までで一番のスーパー・ハングリー・ティーチャーでした。

 正直私ははったりと思ってましたが、本当にびっくりで、毎週朝5時には大きい声で「おはようございます」。一生懸命技術を学び、できない課題は学校に戻って練習する。次に弊社に勉強に見える時には完璧に技術を習得している。今どきこんな闘魂先生がいるのかと驚きました。そんなことから先生と技術的な交流を持ち、学園祭にはいつもお邪魔してました。

 その頃、先生が指導し上達した生徒が学園祭止まりで、何か生かす場所はないかと、常々考え模索していました。その時、合併により伊豆の国市が誕生し、江川太郎左衛門の功績をたたえ何かパンに関するイベントをと依頼されたときに、第一声が「全国高校生パンコンテストをやりましょう」で、即決でした。今思えば、石田先生と出会ってなければ、このイベントの成功はありませんでした。生徒に教える熱意があるからこそ、毎年先生の指導する生徒から優勝者が出るのではと思いました。

 ものづくりが疎かになりつつある今日、石田先生のような力量の方が期待されます。

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