第41回伊豆本因坊戦 優勝決定戦(中)

2017年08月28日

第41回伊豆本因坊戦 優勝決定戦(中)
第41回伊豆本因坊戦 優勝決定戦(中)

 ■黒・太田次伸七段 六目半コミダシ(熱海市) 白・西島信也七段(伊豆市) 観戦記/宗像克典(日本棋院普及指導員・公認審判員) 

 長寿を祝う「賀寿」はたくさんありますが、90歳なら一般に「卒寿」「卆寿」と言いますね。囲碁の世界では「星寿」(盤に星が九つあるから)「聖寿」として祝う、と最近聞き驚きました。某50代プロ棋士にも尋ねてみましたがご存知なかったです。90歳まで現役棋士でいること自体が珍しいからかもしれません。

     ◇……………………◇

 プロでは現時点で杉内雅男九段、寿子八段夫妻が該当しますが、はたしてこの言葉をご存知でしょうか(寿子八段は函南生まれ、幼少時伊東、熱海で過ごされた)。

 ちなみに将棋界では81歳を盤寿(将棋のマス目が81であることから)というそうです。

 前譜黒49ヒキ(14十七)は本手。これを50として白48(13十八)を取ろうとすると参考図1(黒5でいのトリは白5アテ)のように外を厚くされたり、参考図2のように逆に潜り込む強硬策があって訳が分からなくなったりします。黒51打ち込みが厳しく、いっぺんに白3子がお荷物になりました。

 「白50は重い。52あたりか」。黒51に打ちこまれて左下白一団が少々心細くなったため、白54を利かしてから今度は白56以下下辺白の安定を図ります。白66は「何となくつながるだけの手で、ダメを打たされた」。しかし白76まででほぼ一団は安定。今度は上辺一団を強化します。

 ここまでの両者の攻防から上達したい人が模範とすべき点があります。それは、自分の弱い石を作ってはならない、ということです。黒が主導権を握るペースで進行し、白は我慢の碁ですが、コミ6目半にものを言わせようとしています。これが、強い人の碁、でしょう。

 【図版】第2譜(50~100)

 【図版】参考図1

 【図版】参考図2

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