伊豆釣行=強い引きでヒラソウダ カゴ釣り、タナ6メートルで30センチ―沼津市・静浦港

2017年08月09日

さおをたわわに曲げて。これぞ青物釣りの醍醐味=西伊豆町の宇久須港
さおをたわわに曲げて。これぞ青物釣りの醍醐味=西伊豆町の宇久須港
15センチのアジを手にする臼井さん=下田市の下田港犬走堤防
15センチのアジを手にする臼井さん=下田市の下田港犬走堤防
30センチのヒラソウダを釣り笑顔の英満君=沼津市の静浦港
30センチのヒラソウダを釣り笑顔の英満君=沼津市の静浦港

 回遊魚の季節が始まり、各地でソウダガツオ、シイラなどが釣れ出した。沼津市の静浦港も大勢の釣り人でにぎわっている。

 千葉県船橋市の大学教員和田重人さん(42)、英満君(11)親子は同港でカゴ釣りを楽しみ、英満君はヒラソウダを釣った。伊豆には家族でよく釣行し、西伊豆にも足を運ぶという。

 堤防右側の中間付近に入った。英満君のタックルはさおが投げ釣り用のスピニングロッドで3・6メートル、重り負荷20号、リールはシマノ・エクスセンスBB4000HGM、道糸はPE1号。仕掛けは羽根浮き10号、カゴはステンカゴのS、重りはナス形5号を使った。ハリスはフロロ3号で、針はチヌ4号を結んだ。餌は食わせがオキアミ、コマセはアミを使用した。

 午後1時半に開始した。釣り方はタナ5~6メートルを攻めた。約20メートル投げ、仕掛けをタナまで落としたらリールを3回巻き、また落として巻くを繰り返した。

 30センチ級のシイラを数匹釣った後、2時半ごろにいきなり「ドン」とアタリが来た。強い引きになかなかさおが立てられなかったが、なんとか寄せ引き抜いたのは30センチのヒラソウダだった。釣果はソウダのほかに30センチ級のシイラを10匹釣った。英満君は「シイラしか釣れてなかったが、ソウダが釣れて良かった」と笑って話した。

 ■手軽にサビキ釣り 10~15センチ、アジやタカベ―下田港の犬走堤防

 下田市の下田港犬走堤防は、手軽に楽しむサビキ釣りの好スポットでアジ、タカベ、サバなどが釣れている。

 茨城県つくば市の会社員臼井元章さん(33)は5日、これらの魚の食いが良くなる夕方を狙ってさおを出した。実家が下田市で帰省の際には同堤防や福浦堤防で釣りを楽しんでいる。

 堤防付け根から約50メートルの外海向きで、午後3時から始めた。使用ざおは3・6メートルのサビキ釣り用のスピニングロッド、リールは道糸にナイロンの3号を巻いたスピニングの2000番を使った。道糸にコマセ袋を付け、その下に針4号6本針の白スキンサビキをセットし、サビキの下にナス形5号の重りを付けた。

 釣り方はコマセのアミを少しずつ手前にまき、魚を浮かせたところに、針にアミを付けたサビキを投入した。「タカベは目がいいのでサビキだけでは見破られる。アミを付けると食いが良くなる」と話した。

 1メートルほどのタナでサビキを上下させ誘うと、10~15センチのアジ、タカベ、子メジナ、小型のシマダイなどが小気味いい引きで釣れ、五目釣りを楽しんだ。メジナ、シマダイはリリースした。臼井さんは「子メジナの活性が高くアジ、タカベ狙いは苦戦した。釣りは釣れても釣れなくても楽しい」と話した。

 ■15日にアユのつかみ取り大会―河津川漁協

 河津町の河津川漁協は15日午前10時から荒倉橋近くの笹原公園前で「アユのつかみ取り大会」を開く。対象は小学生以下。正午までの間に3回実施する。参加費は100円で、受付で専用の袋を受け取る。取ったアユを1人につき1匹、塩焼きのアユと交換できる。軍手などは使用できない。問い合わせは河津町観光協会〈電0558(32)0290〉へ。

 ■ヘボ釣り師が行く!(24)=パワーとスリル満点の青物釣り 引き味に魅せられ病みつきに 

 「引き味」という釣り用語がある。針掛かりした魚が暴れ、道糸を伝わって釣り人に伝わるさまをいう。とりわけイナダ、ソウダガツオなどの青物の引きは強烈で、それに魅せられて「夏はカゴ遠投しかやらない」と病みつきになってしまう釣り人も多い。

 カゴ釣りの場合、魚が掛かると、それまで波間に漂っていた浮きが、シュポッと水面下に消えることで分かる。見えていたものが消えるという視覚による検知である。その瞬間、釣り人の体内にはアドレナリンがバーッと分泌される。

 アワせるとズシンとした魚の重みが伝わってくる。水中にいる相手の姿は見えないので、さおを握る両手に感じる触覚である。そこからリールを巻いて岸まで寄せようとする釣り人と、逃げようとする魚の間で道糸を介したやり取りが始まる。

 青物と呼ばれる回遊魚は、カレイやカサゴなどの根物と異なり、泳ぐために生まれてきたような元気印である。40センチ以上に成長した青物はパワフルな引き味を見せてくれる。海中の岩の根や消波ブロックに潜られると、仕掛けを切られてしまうので、釣り人はさおを立てて、なんとか魚を浮かせようとする。

 ある程度慣れてくると、引き味で何が掛かったかを当てることができるようになる。へぼ釣り師が釣りを始めたころは、ベテランが魚の姿が見えないのに「こりゃソウダだな」などと、ピタリと言い当てるのを不思議に思ったものだ。

 例えば、シイラは水面の上に飛び出して逃れようとする。カジキ釣りでジャンプする映像を見たことがあるが、そのミニ版である。中には針掛かりした直後にジャンプする慌て者もいる。浮きが寝て(沈まないで横倒しになっている状態)、そのすぐ後ろから黄金色の魚体が飛び出してくることもある。

 7月16日の宇久須港(西伊豆町)には、大量のシイラが入り込み、あちこちでシイラがジャンプしていた。トビウオの場合も浮きが寝る。

 ソウダガツオは潜ったり浮いたりせず、同じ深さを保ったまま暴れる。魚はまっすぐに逃げようとしているのだが、釣り糸の力を受けて進路を曲げられる。その結果、釣り糸がコンパスになったかのように、泳ぎが円状になる。大サバもソウダガツオと似ているが、時には潜ろうとする。

 厄介なのはイナダである。針掛かりしたイナダは潜って逃れようとする。根に潜られたら終わりなので、釣り人はさおを立ててこらえる。時には力負けしてさお先が水面に突き刺さることも。あまり無理をするとさおが折れてしまうので、非常にスリリングなやり取りを迫られる。それだけに首尾よくタマ網に収められたときの喜びはひとしおだ。

 残念なことに、今年の回遊魚は数は多いものの小ぶりのようだ。昨年は80センチ超のシイラが上がっていたのに、今年はまだ大半が50センチ程度。40センチ超のイナダにはまだお目にかかっていない。当面は「青物はひと潮ごとに成長する」という言葉を信じて、釣り場に通う日々が続きそうだ。

   (西伊豆町、団体職員)

 【写説】さおをたわわに曲げて。これぞ青物釣りの醍醐味=西伊豆町の宇久須港

 【写説】15センチのアジを手にする臼井さん=下田市の下田港犬走堤防

 【写説】30センチのヒラソウダを釣り笑顔の英満君=沼津市の静浦港

 【図説】伊豆釣行場所

 【図説】伊豆釣行潮時

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